ラドゥカヌがUSオープン優勝後の初試合でストレート負け「私にとってはすべてが新しいこと」 [WTAインディアンウェルズ]

写真はエマ・ラドゥカヌ(イギリス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月6~17日/賞金総額876万1725ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第17シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に2-6 4-6で敗れる番狂わせが起きた。

 テニス界をあっと言わせたUSオープン優勝後の最初の試合で、ラドゥカヌは夢の世界から現実に戻された。これにより、彼女がUSオープン予選から続けていた連勝は「10」でストップした。シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したラドゥカヌはこの試合が初戦だった。

 6月にWTAツアー本戦デビューを果たしたばかりだったラドゥカヌにとって、これは5回目のツアーレベルの大会だった。

「私は今日起きたことについて、ある意味でうれしく思うわ。これで私はひとつ学び、このことから教訓を得て前に進んでいける。いい経験を積むことができたはずよ」とラドゥカヌは語った。

 一方でラドゥカヌにUSオープン決勝で敗れた第23シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)は、アリゼ・コルネ(フランス)を6-2 6-3で下して3回戦に駒を進めた。フェルナンデスは手にした9度のブレークポイントのうち5つをものにし、1時間24分で試合を締めくくった。

 世界ランク100位で27歳のサスノビッチは先月のUSオープンで18歳のラドゥカヌが予選から快進撃を続けて優勝するまでの間にシングルスでは直ぐに敗れたが、女子ダブルスでベスト4に進出していた。

「エマはUSオープンで優勝したばかりのところで私はあそこで1回戦負けだったから、ちょっと違っていたわね」とサスノビッチはコメントした。

 先にブレークしたサスノビッチは3-1、5-2とリードし、自分のサービスゲームを一度も落とさず30分で第1セットを先取した。ラドゥカヌは第2セットで反撃を開始して4-2としたが、サスノビッチが逆転に成功して5-4からのサービング・フォー・ザ・マッチで試合を終わらせた。サスノビッチはラドゥカヌのセカンドサーブにプレッシャーをかけ、試合を通して5度のブレークに成功した。

「私にとっては、まだすべてが新しいことなの。私が今経験していることは100%素晴らしいことではないかもしれないけど、より大きな成果に繋がっていることを私は知っているわ」とラドゥカヌは前を向いた。

 サスノビッチは次のラウンドで、マルタ・コスチュク(ウクライナ)を7-6(2) 6-1で破って勝ち上がった第11シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となり、2021年大会は3月から延期されて史上初めて秋に開催されることが決まっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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