「私はまだ18歳。焦らず進んでいいきたい」2回戦敗退のUSオープン女王ラドゥカヌ [WTAインディアンウェルズ]
WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月6~17日/賞金総額876万1725ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第17シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)がアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に2-6 4-6で敗れた。
「アリャクサンドラが素晴らしい試合をした。何年もツアーを戦って経験も豊か。インディアンウェルズでプレーするのは私にとって初めてだから、コンディションに慣れる時間が必要だった。彼女のほうが私よりいいプレーをしてから、勝利に値したと思う」
USオープンのアーサー・アッシュ・スタジアムに次いで世界で2番目に大きいこの大会のスタジアムでプレー。コートのコンディションはどうだったか?
「ナイトマッチはかなり違うもので、私自身あまり経験がなかった。アーサー・アッシュ・スタジアムで一度経験しただけ。試合を重ねて慣れないといけない。今日の試合で学べたことはプラス要素になる。前に進むためにはいいことだった」
第2セットをリードしながら取れなかった要因は?
「彼女の経験があった。おそらく2-4でリードされた経験は何百回もあるはず。私にとってまだ3つ目のWTAツアー。焦らずに前に進んでいきたい」
試合から少し離れていた影響があったのでは。
「そう思う。USオープンのあとは1ヵ月大会に出ていなかった。でも毎週試合に出続ければ、感覚は戻ってくるはず。明日にでも頭をクリアにしてから、試合を見て振り返りたいと思う」
間違いなく大きな失望だと思うが、現在の心境は?
「負けたあとはどんなときでも大きな失望がある。今大会、特に自分にプレッシャーはかけなかった。私は物凄く経験が浅いから、いろんなことを学んでいく必要がある。もちろん、その中でアップダウンは出てくる。今日はアリャクサンドラが素晴らしい試合を見せた。見てわかるように、彼女の経験は明らかに私を上回っている。私よりも上手に自分のゲームプランを遂行したと思う。勝つのに値した」
緊張がプレーに影響したのか?
「特に緊張はしなかった。インディアンウェルズは素晴らしい環境で、今大会へのワイルドカード(主催者推薦枠)を貰えたことにとても感謝している。そのために尽力してくれた方すべてに感謝している。ファンの前でプレーできたことがうれしい。以前に大きなスタジアムでプレーした経験はあるから、ここで緊張することはなかった。敗因は彼女のほうが私よりも経験があり、プレー面での差だった」
今日の試合で学んだこと。
「すべてのことに慣れるのにまだまだ時間がかかると思う。何もかもが自分にとって新しいことだから。今100%心地がよくないとしても、ここで経験していることはさらに大きな絵を描くために必要なこと。今に感謝している。結果を見ると残念。でも、自分はまだ18歳。辛抱強くやっていくしかない」
今後について。
「帰国してから何が自分にとっていいのか、今後についてチームと一緒に話し合いたい」
グランドスラム大会のチャンピオンとして初めて臨む大会で、気持ちの部分でこれまでと違いがあったのか?
「そういう気持ちはなかった。それほど大きな期待を感じていなかった。誰も私がUSオープンで優勝すると思っていなかったし、私も思っていなかった。今日も特に大きな期待は感じていなかった。私はまだ18歳でアンダードッグ。相手は10年も私より経験がある。今起きているすべてのことが自分にとって勉強になっている。負けたのはもちろん残念。でも、彼女のプレーがよかった。ディフェンスもアタックもよかったし、大事なポイントで正しいプレーを選択していた。彼女が勝利に値した」
今大会、練習では多くの観客が観に来て、これまでと全然違った雰囲気だったはず。
「その変化は素直に受け入れられた。応援してくれる人が増えるのはありがたいこと。素晴らしいと思う。それがマイナス要因になったことはまったくない。ファンがたくさんいるのは、どんなスポーツでもありがたいこと」
2021年9月のUSオープンまでエマ・ラドゥカヌ(イギリス)のコーチを務めていたアンドリュー・リチャードソン(Getty Images)
USオープン後にコーチ交代を決断した。今まで一緒にいた人物がいないことはマイナスになったのではないか。
「アンドリュー・リチャードソンは素晴らしいコーチ。多くの喜びを分かち合ってきた。USオープンでも、それ以前も。でも、今は次の章を楽しみにしている。今自分がやっていることは、間違いなく自分にとっても、自分のテニスにとってもプラスになるはず」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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