「アスリートにとって手術は怖い言葉だ」術後23日で復帰した6月の半月板損傷を振り返るフリッツ [ATPインディアンウェルズ]

3回戦でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を倒して勝利を祝うテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月7~17日/賞金総額914万6125ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第31シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第5シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-4 6-3で下してベスト16に進出した。

 トップ10相手の勝利で、今後に向けて飛躍のきっかけになるのではないか?

「ああ、いい結果を求めていた。自分より強い相手に安定したプレーで勝利を掴めてよかった。これでこの大会でもベスト8、ベスト4に進む機会を掴めればいい。この大会は地元に近く、自分にとって特別なものだ」

 アメリカの若い世代の台頭について。

「もう僕らは若いと言われる世代ではなくなった。僕とフランシス・ティアフォー(アメリカ)が23歳、ライリー・オペルカ(アメリカ)が24歳。3人とも素晴らしい選手で今は成績もよくなっている。ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)もいる。これから数年後にどんな結果になるか楽しみだ。皆ポテンシャルの高い素晴らしい選手だから」

 生まれ育った場所に近いこの大会はプレッシャーになるのか、それとも心地よくプレーできている?

「とても心地よくプレーできている。しかもこの大会は6、7回出場しているから慣れている。他の大会と同じだ。でも、地元に近いから声援も受けられるので、他の大会よりも大きな自信を持ってプレーできる」

 応援に来てくれた家族や友人たちと試合後に過ごすこともあるのか?

「そのときの状況によってだね。今大会は一緒に行動せず、“テニスモード”に入って自分のことに集中している」

 6月に半月板損傷の大ケガを負ったが、その数週間後のウインブルドンで3回戦進出。これほど早く復帰できた要因は?
 
「ラッキーもあった。アスリートにとって手術は怖い言葉だ。でも、修復するのが単純なものだったようだ。手術からの復帰期間では誰よりも早かったと思う。医者が素晴らしい仕事をしてくれた。手術の数日後にはリハビリと強化トレーニングに入った。手術のあとにまともに動けなくて、筋肉が衰えたりするような期間を経験せずに済んだ。恐らくコートから離れたのは1週間程度。大した期間じゃなかった。直ぐに回復できた。体重のコントロールは簡単ではなかったけどね。多少、体力的に回復する必要があったけど、テニスの技術面やフィットネスは変わらなかった。ショットの感触も失わなかった。グラスコートでプレーすることもなくウインブルドンに出場したけど、問題なかった。手術のあと多くの選手が経験するように、数ヵ月リハビリに取り組むことがなかったんだ」

 キャリアのピークについて。

 「自分のテニス選手としてのピークは26~30歳くらいに訪れると予想している。とにかく努力を続けて、大会で勝ち進むチャンスを掴めるようにプレーしている。ブレイクスルーがくるタイミングはすべての選手によって違うもの。自分は常に自分の最高のテニスを見せられるように意識している。でも、それはかなり難しいこと。だから、今大会のようにチャンスがあるときは逃したくない。勝ち進むことで次が見えてくる」

 ジュニアの頃にこのコートでプレーした思い出を教えてください。

「10歳のときかな、友達とこの会場に来た。特にテニスを観るというよりは、皆でぶらぶらしていた。16歳か17歳のときにここで開催されたイースター・ボウルで優勝した。そしてこの大会の予選の予選みたいな大会にも何度か出た」

 この大会の直前に開催されたサンディエゴ・オープンについて。

「ATP250なのにかなりレベルが高かった。ファンは素晴らしく、素晴らしい大会だった。今ツアーで開催されている多くの他の大会に比べてかなりよかったから、来年以降も続けて欲しいと思う。ファンがたくさん詰めかけて、テニスを楽しんでいた。自分の地元でもあるカリフォルニアで今後も大会が開催されるなら是非出場したい」

 次に対戦するヤニック・シナー(イタリア)の印象。

「彼は素晴らしい選手。何度か一緒に練習したこともある。彼のショットのスピード、パワーが好きで、一緒に打ち合うのが楽しい。彼も僕と打ち合うのを楽しんでくれている。どちらもサービスが強くストロークも強烈だから、お互いサイドに走らせるような展開になるだろう」

 最後にインディアンウェルズの独特なコンディションはどう? ボールがよく飛び、バウンドは高い。 

「僕はここのコンディションが好きだ。日中は乾燥しているからボールがよく飛ぶ。僕はここの暑い気候も好きだ。正直言うと、使用球はあまり好きじゃないんだ。大きくなりやすいから。ナイトゲームではボールの飛びやバウンドが遅くなり、ラリーが続きやすい展開になる。コンディションは変わりやすいけど、ここでの成績も悪くないし、好きな場所だ」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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