「敗因は3つ挙げられる」あと2ゲームで勝利から逆転負けのメドベージェフ [ATPインディアンウェルズ]

4回戦でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れたダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月7~17日/賞金総額914万6125ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第23シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-4 4-6 3-6で敗れた第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が試合後に敗因を語った。

 第1セットを取って第2セット4-1でリードしていたのに、一体何が起きたのか教えて欲しい。

「ここで言いたいのは3つのこと。テニスはひとつのことだけでは決まらないから。まず、自分がハードコートで3つ、いや4つのサービスゲームをブレークされた記憶がない。それだけここのコートが遅いということだ。まるでクレーコートでプレーしているようだった。僕はクレーが好きじゃないんだ。4回サービスゲームを落とすなんてあり得ない。だからこそ第2セットを落とした。2つ目は、ここでのデーゲームでボールをコントロールするのがとても難しいんだ。特にサービスでは難しく、それは試合を観てもらえればわかると思う。だから、ナイトゲームにして欲しいと要望したんだ。でも僕は1日オフがあったのに対して他の選手が昨日、今日と連戦だったから遅い時間のスタートになるナイトゲームに振り分けられ、僕はダメだった。3つ目の要因は相手のグリゴール。彼が第2セット4-1から見せたプレーを続ければ、間違いなく優勝するさ。今後の大会の結果が楽しみだよ」

 この敗戦を乗り越えるのは簡単ではないのではないか?

「もし自分がUSオープン決勝で負けたいたら、かなり苦しかっただろう。コーチとも話さなかっただろうと思う。今日の結果がこうなった理由はすでに話した通りだ。この試合で世界の終わりだとは思っていない。もしグランドスラム大会でこのような負け方をしたら、乗り越えるのがかなり難しいだろう。テニスでは勝敗を分ける要素はいろいろあって、こんなことはグランドスラム大会では起きないはず。とにかく次に向けて、また準備に入るだけだ。インディアンウェルズは好きな場所だから、次回はもっといいプレーをしたい。よりよいプレーができるように努力する」

 ディミトロフは第2セット途中でスイッチが入ったように見えた。

「間違いなく、スイッチが入っていたよ! 僕については、少し疲れを感じていたかもしれない。でも、ミスばかりして最悪のプレーになった訳じゃない。ある程度のレベルは保てていた。他の多くの試合は、今日のレベルで勝てたはず。でも、グリゴールについては多くを語る必要もない。僕が優勝したUSオープンで対戦したどの相手よりも凄いパフォーマンスを、彼はこの試合の後半で見せた。繰り返すが、彼がこのプレーを見せたら誰にも負けるはずがない。決勝の結果を楽しみに見てみようよ」

 ディミトロフはタオルを取りにいくとき、凄くゆっくり歩いているのを見て相当疲れているんじゃないかと思ったのではないか?

「第3セット1-5で終わらせなかったのは、それが原因だ。彼も疲れが見えるときがあった。まだ逆転したいと思っていたから、プレッシャーをかけ続けた。何とか追いつこうとしたが、3-5から何本かウィナーを決められた。何も後悔はない。細かい部分で、自分がもっといいプレーができたところもあった。自分にもチャンスがあった。テニスは数ポイントで勝敗が決まることがあるからね。でも、自分が自滅して相手に勝利を譲ってしまったと思うようなことは一切なかった。最後のゲームも彼は疲れていたし、もっと粘ることができたかもしれない。でも彼が強かった」

 今季はここまでかなり試合数も多かった。このあと少し休憩するのか?

「これから2日間で決める。このあとモスクワの大会にエントリーしているんだ。2018年以来プレーしていないから、出場したいと思っている。地元だしね。デッドラインは金曜日。正直、今大会では疲労困憊だった。それは負けた今だから言えることだけどね。疲れもあり、今大会中にフィジカル面で問題も起きていた。モスクワで戦いたいけど、数日体の調子を見てから判断したいと思う。体のケアが先決なのか。どちらにしても、モスクワには移動する。出るかどうかは、ギリギリまで判断したい」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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