4回戦で番狂わせが続出、シフィオンテクらトップ5シード3人とフェルナンデスが敗退 [WTAインディアンウェルズ]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月6~17日/賞金総額876万1725ドル/ハードコート)の女子シングルス4回戦でトップ5シードのうち3人がストレートで敗れ、USオープン準優勝者のレイラ・フェルナンデス(カナダ)も接戦を落とすなど番狂わせが続出した。

 女子シングルスで勝ち残っていた最高位の選手だった第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)は両セットとも先にブレークしたが、第24シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)にその都度挽回されて4-6 3-6で敗れた。

 この日は月曜日の試合に影響を与えた風や雨は鎮まっていたが、第3シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)も相次いで姿を消した。第21シードのパウラ・バドーサ(スペイン)がクレイチコバを6-1 7-5で倒し、第19シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)はスビトリーナを6-1 6-1で圧倒した。

 地元アメリカのペグラは70%の確率で入れたファーストサーブからのポイント26本のうち22本を取る効率のよさを見せ、一度もブレークポイントに直面することなく68分で試合を締めくくった。

「本当に堅実な勝利だったわ。私はあまり多くのミスは犯さず、それでいてアグレッシブにプレーしていた。重要なポイントでいいプレーができたと思う」とペグラは振り返った。

「今週はここまで、メンタル的に非常にタフであることできている。私はすべてのポイントでファイトしてきた」

 前日に第1シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)から金星を挙げていたベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)は第18シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を相手にほとんど抵抗することができずに0-6 2-6で敗れ、勢いを維持することができなかった。

 第23シードのフェルナンデスは5本のダブルフォールトを犯し、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)に6-2 1-6 6-7(4)で競り負けた。ロジャーズは先月のUSオープン4回戦で最終的に優勝したエマ・ラドゥカヌ(イギリス)に敗れはしたが、3回戦で世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)を破る番狂わせに成功していた。

「信じられないようなバトルだったわ。私たちはお互いに随所で非常にいいプレーをし、ある意味で綱引きのような楽しい試合だったわね。観客たちは私たちの双方を応援していたし、楽しんでくれたんじゃないかしら」とロジャーズはフェルナンデスとの試合についてコメントした。

 コリ・ガウフ(アメリカ)とのペアでダブルスにも出場していたフェルナンデスはこのあとに準々決勝をプレーしたが、第2シードのシェイ・スーウェイ(台湾)/エリース・メルテンス(ベルギー)に5-7 4-6で敗れた。

 そのほかの試合では第10シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)がアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)を6-4 6-1で、第12シードのオンス・ジャバー(チュニジア)がアンナ・カリンスカヤ(ロシア)を6-2 6-1で下し、元世界1位で第27シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)はグランドスラム大会優勝経験者のラドゥカヌとシモナ・ハレプ(ルーマニア)を連破して勝ち上がってきたアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)との同胞対決を6-3 6-4で制してベスト8が出揃った。

 準々決勝ではケルバーがバドーサと、ジャバーがコンタベイトと、ペグラがアザレンカと、オスタペンコはロジャーズと対戦する。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となり、2021年大会は3月から延期されて史上初めて秋に開催されることが決まっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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