ノリーがシュワルツマンを圧倒して初のマスターズ4強入り「本当に満足している」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月7~17日/賞金総額914万6125ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第21シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が第11シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)をわずか73分しかかけずに6-0 6-2で下してベスト4に進出した。

 雲ひとつない空の下、シュワルツマンは自分のサービスゲームで苦しんだ。彼は27回あったファーストサーブからのポイントを半分以下の13本しか取れず、4本のダブルフォールトを含めてセカンドサーブからポイントを獲得したのは19本で3度だけだった。

 あまりに一方的な展開だったため、シュワルツマンが第2セットの出だしでようやくサービスゲームをキープしたときにはインディアンウェルズ・テニスガーデンに詰めかけた少人数の観客たちから歓声が上がった。新型コロナウイルス(COVID-19)の対策で、今大会は観客の入場を制限して行われている。

 そのあとシュワルツマンは唯一のブレークを果たして2-2と追いついたが、最後の4ゲームを連取したノリーがATPマスターズ1000の大会では初となる4強入りを決めた。

「僕のキャリア最大の試合で今日のようにプレーできたということは凄く大きなことだ。そのことについて本当に満足しているよ」とノリーはコメントした。

 今季の戦績を45勝10敗としたノリーは、大会後に更新される世界ランクでイギリス人ナンバーワンに浮上することが確実となった。

「それは僕のゴールではなかったけど、イギリスのナンバーワンになるというのは素晴らしいボーナスだ。でも僕はまだ全然満足していないよ。まだまだ上達させなければいけないところがたくさんあるからね」とノリーは語った。

 ノリーは準決勝で、第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を3-6 6-4 7-6(2)で破って勝ち上がった第23シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 昨年の大会はパンデミックにより中止となり、2021年大会は3月から延期されて史上初めて秋に開催されることが決まっていた。(APライター◎ベス・ハリス/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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