15歳ガウフが前年覇者の大坂を倒す番狂わせに成功 [オーストラリアン・オープン]

 このところガウフのテニスは、急速に成長しつつある。

 一方で大坂はといえば2018年USオープンと2019オーストラリアン・オープンで優勝することにより、彼女自身が非常に迅速にテニス界の頂点、世界ナンバーワンの座に駆け上がった。彼女はまだ22歳だ。

 もちろん、この日の相手と比べれば歳をとっているように思えるかもしれないが…。

 ガウフがまだ完全に成長しきった選手でないサインは、ときどき目にされた。例えばセットを先制して第2セットでも先にブレークを果たして1-0の40-15からサーブしているときに、彼女は同じゲームで2度ダブルフォールトを犯してこの試合初めてのブレークを許してしまった。しかしながらそれはめったにない失敗であり、彼女が置かれているキャリアと人生の段階では、当然予見されることだった。

 いかに彼女が若いかを思い出させる事実がある。今大会のジュニアの部の出場者のほとんどが、ガウフより年上なのだ。また、彼女が通信教育について話し、“状況を鑑み”宿題の提出を遅らせることを許可されたと言ったときにもそれは感じられた。もうひとつ。彼女はまだ公式には運転免許証を持っていないが、教習の許可をとって運転の練習もしている。

 彼女のプレーは彼女の年齢をはるかに超えており、彼女のコート内外での落着きは注目に値する。

 その資質のおかげで、彼女は初出場した3つのグランドスラム大会のすべてで少なくとも3回戦に進出することができたのである。

 グランドスラムで初のベスト8入りをかけたガウフの次の相手は、同国の若手で第14シードのソフィア・ケニン(アメリカ)だ。ケニンはこの日のナイトマッチで、ジャン・シューアイ(中国)に7-5 7-6(7)で競り勝った。

 この試合は夜遅くに予定されていたため、ガウフは「そのころまでには寝ているだろうから」ということで、たぶんケニン対ジャンの試合を観て偵察することはしないだろうと言った。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はコリ・ガウフ(アメリカ/左)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 24: Coco Gauff of the United States is interviewed on court after winning her Women's Singles third round match against Naomi Osaka of Japan day five of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 24, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Hannah Peters/Getty Images)

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