オジェ アリアシムが初戦突破でATPファイナルズ出場権獲得に望みを繋ぐ [パリ・マスターズ]

写真はフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月1~7日/賞金総額308万4450ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が予選勝者のジャンルカ・マーゲル(イタリア)を4-6 6-4 6-1で倒し、ATPファイナルズ出場権の残り2席を巡るレースに留まった。

 第1セット4-4から2本のダブルフォールトを犯したオジェ アリアシムはフォアハンドをサイドアウトしてブレークを許し、次のゲームをキープしたマーゲルに先行された。しかしオジェ アリアシムは第2セットのセットポイントをマーゲルのダブルフォールトでものにしてセットオールに追いつくと、第3セットで2度のブレークに成功して勝利を掴んだ。

「試合の序盤は自分のペースを掴めず苦労したよ。ファーストサーブがあまりよくなかったから、セカンドサーブに少しプレッシャーがかかってしまったね」とオジェ アリアシムは振り返った。

「でも僕は第2セットでしっかり立て直した。僕はポジションを変たり変化をつけて、リターンの解決策を見つけようとしたんだ。それでリターンがよくなってからチャンスが増え、第2セットを取ってからは凄くうまくいったよ」

 ウインブルドン8強入りやUSオープン準決勝進出などの好成績をマークした21歳のオジェ アリアシムにとって、ATPファイナルズ出場を実現できればいいシーズンの締めくくりになるだろう。彼はまた初タイトルこそ逃したが、メルボルンでのマレーリバー・オープンとシュツットガルトで決勝に進出した。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)の6人がすでに男子トップ8によるATPファイナルズへの出場権を獲得している。オジェ アリアシムはキャスパー・ルード(ノルウェー)、ヤニク・シナー(イタリア)、ホベルト・フルカチュ(ポーランド)、キャメロン・ノリー(イギリス)と残る2席を巡って争っている。

 この日はオジェ アリアシム以外にもシード勢4人が1回戦に臨み、第11シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第15シードのガエル・モンフィス(フランス)、第16シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝ち上がったが、第14シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)はジェームズ・ダックワース(オーストラリア)に4-6 7-5 6-7(4)で競り負けた。

 また2回戦も2試合行われ、第1シードのジョコビッチと第6シードのルードが16強入りを決めた。ジョコビッチがマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-2 4-6 6-3で振りきり、ルードはアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-4 6-0で退けた。

 そのほかの試合ではライリー・オペルカ(アメリカ)、テイラー・フリッツ(アメリカ)、マリン・チリッチ(クロアチア)、カレン・ハチャノフ(ロシア)、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)、予選勝者のトミー・ポール(アメリカ)とマルコス・ギロン(アメリカ)、ラッキールーザーで本戦入りしたアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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