パリ・マスターズ8強のガストンがフランスのデビスカップ代表チームに初招集

写真はインテーザ・サンパオロNext Gen ATPファイナルズでのユーゴ・ガストン(フランス)(Getty Images)


 先週に開催されたパリ・マスターズで見せた印象的なパフォーマンスが評価され、ユーゴ・ガストン(フランス)がデビスカップ代表チームに招集された。21歳のガストンはパリの室内ハードコート大会で予選から準々決勝まで勝ち進み、世界ランク2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)に第1セットでセットポイントを握るところまでこぎつけた末に敗れていた。

 一連のトリッキーなショットをレパートリーの中に持ちサービスリターンに優れたガストンは、ランキングを36段も駆け上って一躍67位に浮上した。彼は今週、イタリア・ミラノで開催されている男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」に出場している。

 ベテランのリシャール・ガスケ(フランス)とアドリアン・マナリノ(フランス)もまたシングルス要員として招集され、グランドスラム大会で豊富な優勝経験を持つピエール ユーグ・エルベール(フランス)とニコラ・マウ(フランス)のペアはダブルスを任される。

「ユーゴはパリ・マスターズで準々決勝に進出し、並外れたレベルのテニスをプレーして素晴らしい活躍をした。アドリアンはモスクワでアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を、パリ・マスターズではニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を倒し、かなり高いレベルの調子を取り戻した。彼らはきっと、フランスの準々決勝進出に貢献してくれると私は信じている」とフランス代表監督で元世界4位のセバスチャン・グロージャン(フランス)は選考理由について説明した。

 単複の起用に対応できるアルトゥール・リンデルネック(フランス)も選ばれており、大会までにメンバーは5人に絞り込まれることになる。当初メンバーに入っていたユーゴ・アンベール(フランス)は、10月末にシーズンを早めに終えて2022年に集中するという決断を下したため辞退した。

 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド他/11月25日~12月5日/室内ハードコート)で第3シードのフランスはイギリスとチェコと同組のグループCに入っており、予選ラウンドの会場はオーストリアのインスブルックとなっている。

 2017年大会の決勝でベルギーに勝って10度目の栄冠に輝いたフランスは翌年にも決勝に進出したがクロアチアに敗れ、2019年のファイナルズでは予選ラウンド1勝1敗で決勝トーナメント進出を逃していた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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