コンタベイトの連勝を「12」で止めたムグルッサがプリスコバを蹴落としグループ2位で決勝トーナメント進出 [WTAファイナルズ]
女子トップ8によるエリート大会「アクロンWTAファイナルズ・グアダラハラ」(WTAファイナルズ/メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ/11月10~17日/賞金総額500万ドル/ハードコート)のテオティワカン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)最後の試合で第6シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が第8シードのアネット・コンタベイト(エストニア)の連勝を「12」で終止符を打ち、崖っぷちの状況から最終的に決勝トーナメント進出を決めた。
すでに勝ち上がりを決めていたコンタベイトを6-4 6-4で破ったムグルッサは、WTAファイナルズで2015年以来となる準決勝をプレーする権利をもぎ取った。ムグルッサが勝ち上がるにはこの試合に勝つ必要があり、それを実現したことで彼女はウインブルドン準優勝者で第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を蹴落とした。
両者は先月にモスクワの準々決勝で対戦してコンタベイトが2ゲームしか落とさず48分で勝っていたが、今回はムグルッサはその雪辱に成功した。
「私はあれから上達し、自分自身を取り戻したわ。絶対に勝たなければいけない試合だということはわかっていたし、私はそれを手に入れるためにコートに出て行ったのよ」とムグルッサは語った。
「私はアネットの連勝を止めなければならなかった。彼女はこのところツアーで無敵だったけど、幸運にも私はやってのけることができたわ」
試合開始早々にブレークしたムグルッサは、ふたつのブレークポイントをセーブして第1セットを先取した。コンタベイトはこのナイトマッチを通し、一度も落ち着いてプレーした場面が見られなかった。
「今日の彼女は最高の調子ではなかった。それはプレーしていて感じたわ。もしかすると、すでに準決勝進出を決めていたことが関係していたのかもしれないわね」とムグルッサはコメントした。
一方のプリスコバはデイセッションで1セットと1ブレークダウンの劣勢を覆して第2シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)との同胞対決に0-6 6-4 6-4で逆転勝利をおさめて決勝トーナメント進出の可能性を維持していたが、最終的にムグルッサの勝利で予選ラウンド敗退が決まった。
「言うまでもなくスタートは最悪で、酷い第1セットだったわ。それは私があまりいいプレーをできていなかったことと彼女がとにかく素晴らしいプレーをしていた事実のコンビネーションだったと思う」とプリスコバは試合を振り返った。
「素晴らしかったとは言えないけど、自分がそこからリセットしてゼロからある程度自分のテニスを取り戻せたことは誇りに思うわ」
フレンチ・オープン優勝者のクレイチコバはシングルスを0勝3敗で終えたが、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのペアで第1シードとして出場しているダブルスではまだ勝ち残っている。
「素晴らしいシーズンだったと思う。シーズンを通して本当によくやっただけに、今は凄くがっかりしているわ」とクレイチコバはシングルスで結果を残せなかったことについて悔しさを滲ませた。
「ダブルスではパートナーと一緒にいい活躍をしたいと強く願ってるわ。とにかくこのまま突き進み、集中し続けるつもりよ」
WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビン(総当たり戦)を行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。大会は今年だけグアダラハラで行われ、2022年からは本来の中国・深圳に戻る予定になっている。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎カルロス・ロドリゲス/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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