フェデラーがペン・シューアイの状況を憂慮「彼女はテニスファミリーの一員」

写真はアメリカ・ボストンで開催された第4回レーバー・カップをスタンドで観戦中のロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)


 テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラー(スイス)が土曜日、行方知れずとなっている女子テニス選手のペン・シューアイ(中国)の状態に関する懸念を口にした。

 ダブルス元世界ランク1位で女子ダブルスで2013年ウインブルドンと2014年フレンチ・オープンを含むツアー23勝を挙げているペンは2週間余り前、元副首相のジャン・ガオリー(張高麗)氏から性的暴行を受けたと告発したあと消息不明になっている。

「彼女は我々にとってテニス選手仲間であり、元世界1位の選手だ。明らかに心配な状況だ」とフェデラーは有料テレビプラットフォーム『スカイ・イタリア』に語った。

「彼女の無事を祈っている。テニスファミリーは団結する。僕は子供たちにいつも、テニスファミリーは僕の第二の家族だと言ってきた。僕はもう20~25年もツアーに参加していて、ツアーを愛している。そこにいる人々が大好きだし、彼らは特別な存在でプレーヤーもその一部だ。彼女はテニスファミリーの一員なんだ」

 中国の外務省は繰り返し、ペンの件に関しては何も知らないと主張してきた。外務省の報道官は金曜日、「外交上の問題ではないし、私はその状況について知らない」とメディアに答えていた。

 ペンは11月2日に非常に長い文章を自身のSNSに投稿し、3年前にジャン氏から性的関係を強いられたことを告白した。この投稿は間もなく中国の主要ソーシャルメディアであるウェイボー(中国版ツイッター)から削除されたが、このショッキングな告発のスクリーンショットはインターネット上で拡散した。

 膝の手術からの復帰を目指しているフェデラーは、「僕は最近、状況の進展について情報を得るためにATP(男子プロテニス協会)の会長であるアンドレア・ガウデンツィ(イタリア)と連絡を取ったんだ」と明かし、「とにかく彼女が無事でいて欲しい。彼女が安全で、できれば近いうちに彼女からの知らせが聞けるように願っている」とコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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