「試合中にセルビア人から応援メッセージが届いた」スペインを下してセルビアのグループ2位通過を後押ししたロシアのメドベージェフ [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ/11月25日~12月5日/室内ハードコート)の大会4日目は各グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦が行われ、ロシアがディフェンディング・チャンピオンで第1シードのスペインを2勝1敗で下して決勝トーナメントに進出した。
グループA|11月28日(日)
ラウンドロビン|マドリッド
スペイン[1](1勝1敗)1-2 ロシア(2勝0敗)
R1 ○フェリシアーノ・ロペス 2-6 6-3 6-4 ●アンドレイ・ルブレフ
R2 ●パブロ・カレーニョ ブスタ 2-6 6-7(3) ○ダニール・メドベージェフ
R3 ●マルセル・グラノイェルス/フェリシアーノ・ロペス 6-4 2-6 4-6 ○アスラン・カラツェフ/アンドレイ・ルブレフ
グループAでエクアドル、スペインに2連勝で決勝トーナメント進出を決めたダニール・メドベージェフ(ロシア)が喜びを語った。
「素晴らしいスタートだった。昨日の5-0リードもそうだったけど、そこからそのセットを落とすことはあまり考えられないからね。試合によってスタートの重要性が変わることはない。どんな試合でもスタートが大事で、第1セットを取ったほうがいいし、第2セットも続けて取れたほうがいい。それが自分のテニススタイルだ。僕はプレーするすべての試合に勝ちたいんだ。当然、今日のようにうまくいかないときもある。ゲーム、セット、試合を落とすこともある。このゲームの終わりよりスタートのほうが間違いなくよかった。チームのために重要な勝利だった。今日の結果にはとても満足している」
木曜日(12/2)の準々決勝でスウェーデンと対戦する。
「両チームともコートのコンディションには100%慣れているから、どちらが有利ということはない。相手のほうが1日だけ試合間隔はあるが、それでも僕らにも十分な休みがあるから問題ない。スウェーデンの試合を少し観たが、いいプレーをしていた印象だ。グループBで1位になるまであと1セットだった。すべてのグループ2位の中で一番強いと思う。デビスカップではいつでもそうなるように、タフな試合になる。前評判では僕らのほう上なのはわかっている。でも、スポーツではいつも前評判通りの結果になるとは限らない。自分たちは勝つために最高のテニスをするだけだ」
勝利後に、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)やアスラン・カラツェフ(ロシア)と話す機会はあったのか? チームの雰囲気はどんな感じか?
「ゆっくり話す時間はなかったけど、皆がスーパーハッピーだ。確か、あと1ゲームで勝ち抜けが決まるところだったけど、そんなことは構わず勝利を目指した。僕らはそういう集団なんだ。僕らはエキシビションだろうと、どんな試合だろうといつだって勝ちたい。もちろん重要な試合でも目標は勝つことしかない。スペインのような強いチームに勝つことで自信が大きく膨らむ。相手はベストの選手を揃えられなかったかもしれないが、ホームの後押しを受けているし、彼らを倒したことには大きな意味がある」
次の質問者がセルビア人だと気付いたメドベージェフが先に話し始めた。
「僕らが勝ったことを喜んでいるんじゃないか?(ロシアがスペインを下したおかげで、グループ2位のスペインとセルビアが合計セット獲得率で並び、合計ゲーム獲得率の差でセルビアが上回り決勝トーナメント進出)」
セルビア人記者「ああ、その通りさ。すべてのセルビアのテニスファンを代表して君にお礼を言いたいよ。ありがとう! ノバク・ジョコビッチ(セルビア)からご飯を奢ってもらうべきじゃないのか?」
「そうだね、大会中は難しいけど、いつか行けたらいいね。誰かは言えないけど、試合中にセルビアの人からメッセージをもらっていたんだ。“頑張れ!お前たちの力を信じているぞ!”とね。それがこの大会の面白いところだね。彼らは勝ち抜くために、僕らを応援する必要があった。でも、僕らの目的は試合に勝つことだけ。スペインを敗退させることも、セルビアを敗退させることも考えなかった。とにかく勝つことができてうれしい」
チームの結果についてどう思っている?
「本当にうれしいよ。個人的にもチーム全体を考えてもね。もっといいプレーができたと思うところもあるが、デビスカップでは何よりも結果がすべてなんだ。3-0でも2-1でも勝利は勝利。大事なのはチームの勝利だ。2連勝できたのは素晴らしい。準々決勝を楽しみにしている」 (テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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