バーティがオーストラリアン・オープンに向けていい準備を継続 [アデレード国際1]

写真はアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)


 2022年WTAツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(WTA500/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月3~9日/賞金総額70万3580ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第6シードで2020年オーストラリアン・オープン優勝者のソフィア・ケニン(アメリカ)を6-3 6-4で下してベスト4に進出した。

 試合を通して相手に一度もブレークポイントを与えずに自分のサービスゲームを問題なくキープしたバーティは、各セットとも早い段階でブレークに成功した。

 特に身長が高い訳ではないながらも優れたサービス力を誇るバーティだが、この日注目を集めたのは彼女が32回あったファーストサーブからのポイントのうち31本を取ったことだった。この試合でのバーティは、17本のサービスエースを決めた。

「間違いなく彼女(バーティ)のサービスは上達した。彼女のサービスはこれまでも安定性のある武器だったけれど、今やそれはより強力になったように感じられる」とオーストラリアのテレビで解説を努めた元トップ選手のエレナ・ドキッチ(オーストラリア)はコメントした。

 初戦だった2回戦でコリ・ガウフ(アメリカ)に4-6 7-5 6-1で逆転勝利をおさめていたバーティは、「今日はかなりいい感じでプレーできたわ。サービスゲームをうまく管理できたし、ふたたびここでプレーすることを大いに楽しんだ。もちろんここまでの2試合を見て、さらに向上させなければいけないことはまだまだあるけどね」と試合を振り返った。

「分析して改善できるように努力し続けるけど、しっかりとした1年のスタートを切ることができた。オフの間にしっか李基盤を築くことができて満足しているわ」

 バーティは準決勝で、元世界ナンバーワンでオーストラリアン・オープン優勝歴2回のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を6-3 2-6 6-1で破って勝ち上がった第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

 シフィオンテクはラリーの主導権を握って第1セットを問題なく取ったあとサービスの安定性を欠いて第2セットを落としたが、最終セットではふたたび優位を取り戻した。アザレンカは右腿に問題を抱えている様子で動きが悪くなり、そのままなすすべなくセットと試合を落とした。

 アザレンカはパウラ・バドーサ(スペイン)とのペアで出場していたダブルスでも勝ち残っていたが、ケガを理由に準決勝を棄権した。

 そのほかの試合では第7シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)がシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を3-6 6-3 6-2で倒し、日本の土居美咲(ミキハウス)は21歳のカーヤ・ユバン(スロベニア)に6-3 4-6 7-6(5)で競り勝ち、勝ち上がった両者がもうひとつの準決勝で顔を合わせることになった。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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