マレーが3時間超の死闘を制し、ゴファンとの準々決勝へ [ATPシドニー]

写真はアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シドニー・テニス・クラシック」(ATP250/オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月10~15日/賞金総額52万1000ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が第2シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-7(4) 7-6(3) 6-3で倒してベスト8進出を決めた。

 2セットがタイブレークにもつれ込む接戦を勝ち抜いたマレーは第2セット5-4から3つのセットポイントを無駄にしたが、突入したタイブレークではその失望を跳ね返すガッツを見せて3時間15分を擁した死闘から勝者として抜け出した。

「信じられないほど厳しい試合だった。彼は一貫してツアーの誰よりもボールを強打してくる。大いに守備的プレーをして走り回ることを強いられたが、脚はよく持ち堪えて最終セットの終りに本当にいいサービスを打つことがことができていた」とマレーは試合を振り返った。

「自分のサービスで多くのフリーポイントを稼ぎ出すことができた。ラリーをしているときには彼のほうが有利だから僕は通常より少し強くサービスを打つようにしたんだけど、幸いにも入ってくれた。彼のサービスの際には彼から時間的余裕を奪って急がせるようにして、何本かいいリターンを打つことができたと思う」

 元世界ランク1位ながらケガのため一時はキャリア継続断念の危機にもさらされたマレーは大規模な2度の手術を経て復帰する過程で苦労してきたが、昨年あたりから少しずついい結果を出し始めている。マレーは準々決勝で、元世界7位のダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。現在45位のゴファンもまたケガによって歩みを妨げられ、ここ数年は継続的にいい結果を出すことに苦労してきた。

 同日にラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のデニス・クドラ(アメリカ)を6-2 6-3で破ったゴファンは試合後、「僕のプレーレベルは少しずつ上がり始めている。励みになるよ」と掴み始めた復調の手応えを語った。

「今はとにかく毎試合頑張り続け、明日も同様にうまくいくよう望まなければならない。アンディ・マレーのこと、彼の能力や彼の持つショットのレパートリーのことは皆が知っている。彼はツアー最高のカウンタ―アタッカーのひとりだ。バシラシビリはもの凄いテニスをすることができる選手だから、今日のマレーにはそれが必要だった。マレーは調子さえよければ多くの相手を倒すための武器を持っている男だ」とゴファンはコメントした。

 最後の対戦は2018年に遡るとはいえ、ゴファンは過去6度の対戦で一度もマレーに勝ったことがない。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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