「コロナで取材を受けちゃダメだが、大会ルールに従ったのに犯罪者扱いは残念」ジョコビッチについてマッケンローが吠える!

2021年9月のレーバーカップ前夜祭でのジョン・マッケンロー(アメリカ)(Getty Images)


 アメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN」に出演したジョン・マッケンロー(アメリカ)が、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の問題について怒りをぶちまけた。

「この12日間に起きたことはまったくのジョークだよ。終わり方が残念だった。裁判の様子をライブで見たよ。まったくメチャクチャだ! 彼がワクチンを接種しないと決めて、オーストラリア当局が“ワクチンを接種しないと入国できない”と発表したら、それで話は終わり。白黒はっきりしていたはずだ」

「彼は自分のことを決める権利がある。彼は自分を信じる気持ちがかなり強いんだ。オーストラリアン・オープンで9度優勝している男だ。俺には勝てない。俺はグランドスラム7度だけど、彼は20回も優勝している。その違いは、今回のようにリスクを犯してオーストラリアへ行こうという強い意志があるからだ」

「ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の記録を追い抜こうという男なんだ。“ワクチンを受けないけど、できるだけのことはやる”という姿勢だったはず。でも昨年のUSオープンのあとに、ワクチンを接種しないとオーストラリアン・オープンに出場できないことが発表された。俺も参加したレーバー・カップではステファノス・チチパス(ギリシャ)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)が当時ワクチンを接種していなかった。でも、そのあとにちゃんと接種している。その間、ノバクは何をしていたんだ? プレーしないと決めたのか? 大会がルールを変えるのを待っていたのか? 彼に是非とも聞きたい質問だね」

「これは推測だが、彼は元々プレーするつもりがなかったのに突然コロナに感染したことでワクチン免除で出られることになったんじゃないか? オーストラリアに到着してから出られないとは伝えないだろ?」

「しかしおかしなところもある。俺はノバクの大ファンだし尊敬もしている。でもコロナに感染していると知りながら記者との対面取材を受け、セルビアに戻った。それは許されることじゃない。まったくダメだ」

「政府と大会関係者がお互いに考えを共有していなかったのが残念だ。受け入れられない。何が起きているのか、皆わかっていたはずだろ? だから皆が怒っているんだ。それにもかかわらず、ワクチン免除を承認した。許されることじゃない。冗談だろ?」

「ただし、彼は自分の勝手なルールではなく、オーストラリアン・オープンのルールに従ってワクチン免除の権利を得た。2人のレジェンドを倒そうとしていたのに、今は犯罪者のように扱われているのが残念だよ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles