今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・ビクトリア州メルボルン／本戦1月27～30日／ハードコート）の男子シングルス1回戦で、西岡良仁（ミキハウス）がラドゥ・アルボット（ルーマニア）に3-6 4-6 6-4 2-6で敗退した。

「お互いをよく知っているから、彼がどうプレーするのかわかっていたし、逆も同じだったと思う。彼は僕の狙いもよくわかっている。昨シーズンから調子が上がらず、あまり試合に勝てなかったから全然自信がない。今、シーズンが始まったばかりで、何をすればいいのかわからない。今はテニスをしていてもまったく自信がない。彼のプレーがよかったし、僕はよくなかった。コートでどうすればいいのかわからないから負けた」

ミスするイメージが頭から離れない。

「練習はいい状態でできている。試合での勝ち方がまったくわからない。試合をやっていて勝てるイメージがない。ポイントを取れるイメージがない。ミスするようなボールじゃなくても、ミスするイメージが凄い沸いてくる。それをどう払拭すればいいかわからない。普通にテニスをすれば勝てるんだろうけど、普通のやり方がわからない。どうやってポイントを取ってどうやって勝つのかが今まったくわからないです」

昨年のケガの影響は関係ないようだ。

「間違いなくバックハンドが打てなくなったのはある。ウィークポイントができたのは絶対的なところ。絶対的な自信のあったバックハンドが弱くなったので、それは間違いなくひとつ失ったものがあります」

これまで経験したことがない状況だ。

「過去になかったですね。ジュニア時代から昨年までのキャリアは、ケガの年を抜くと12年かな。勝てなかった年は一切なかった。勝てない時期はなかったので、なぜ勝てないのかが本当にわからない。理由がいろいろあるんだろうけど、それがよくなっても勝てるイメージがない。経験がない分、どうやってここを抜け出したらいいのかわからないです」

「勝てそうなランキングの相手にも勝てるビジョンがなくて、勝てない。今日もそうなんでしょうけど。結構きついです。落ちて、チャレンジャーに回るんでしょうけど。来週、日本に帰っても隔離生活になってしまうので、そのままアメリカのコロンブスとクリーブランドのチャレンジャーに行きます」

「僕はあと2年だと思っています。このままランキングが落ち続けたら、やる気がなくなっちゃうので。この2年間で結果が出なかったら多分引退するんで、そんな感じでやっていくと思います」

コロナの影響はかなり大きいという。

「勝てなくなったのがコロナになってからなので、打撃は食らったと思います。一番いい時期にツアーがストップしてそこから一切勝てなくなった。影響はメチャクチャ大きいと思います。昨年の前半は毎回検査を受けて隔離されて、やること多いし楽しくなかったですね。実際、遠征も行きたくなかったし、日本に帰ったら隔離しないといけない。今回もこの大会が終わって帰れないので、4月くらいまで帰らない。日本に帰って、ホテル隔離、14日間の自宅待機だと、そうそうテニスができなくて仕事にならない。だから帰れないし、余分な部分がメチャクチャ多いのでツアーを回っていてもかなり苦しい。間違いなくコロナの影響は大きいと思います」