バーティ快勝でガウフ&ケニン1回戦負け、ジャバーは棄権 [オーストラリアン・オープン]

写真はアシュリー・バーティ(オーストラリア/右)とレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)が開幕し、初日はトップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス1回戦が行われた。

 母国でのグランドスラム制覇を狙う第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が予選を勝ち上がってきたレシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-0 6-1で一蹴し、快調な滑り出しを見せた。

 2019年にブリスベンで大坂なおみ(フリー)を倒して決勝に進出した実績を持つツレンコはその年に世界ランク自己最高の23位に至ったが、それ以降はケガなどもあって100位以下に滑り落ちていた。

 快勝後にバーティは、「コートに出ていってなかなかいい試合をし、自分がプレーを楽しんでいると感じられるのは素敵なことだったわ。それがもっとも重要なことだと思う」とコメントした。

「この美しいコートに戻ってくるのは本当に久しぶりのことだと感じている」と言ったバーティは、「昨年はウインブルドン優勝で最高潮を迎えた信じられないような1年だった。それは私の夢であり、夢を実現することができて本当に幸運だった。あの週に私は本当に楽しい経験をし、それを私のチームやここオーストラリアの人々と分かち合えたことを凄くうれしく思う」と昨年を振り返った。

「今は母国の地に戻り、今日のようにいいプレーをするというのはいいものだわ。とても楽しかった」

 前年度覇者で第13シードの大坂はバーティほどの快勝とはいかなかったものの、第1セット5-0からの揺らいだ3ゲームを克服して6-3 6-3でカミラ・オソリオ(コロンビア)に対する初戦をクリアした。

 第5シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)はタチアナ・マリア(ドイツ)を6-4 7-6(2)で倒してセンターコートのオープニングマッチを飾り、「1回戦が容易ではないのは誰もが知っていることだわ。今年の大会で最初の試合をこの素晴らしいコートでプレーできるというのは光栄なことだと思う」と語った。

 また第15シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)はフィオナ・フェロ(フランス)を6-1 7-6(4)で下し、今季3大会目で初勝利をマークした。この日は第17シードで出場している夫のガエル・モンフィス(フランス)もフェデリコ・コリア(アルゼンチン)に6-1 6-1 6-3で快勝しており、夫婦揃って2回戦に駒を進めた。

 しかし皆が順調に勝ち進んだ訳ではない。本格的に開花が期待されていた17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)は第18シードで今大会を迎えたが、ワン・チャン(中国)に4-6 2-6で敗れた。

 また2020年大会のチャンピオンで第11シードのソフィア・ケニン(アメリカ)は、前哨戦のアデレードで優勝してこのところ好調な同胞であるマディソン・キーズ(アメリカ)に6-7(2) 5-7で競り負けた。2015年オーストラリアン・オープンでベスト4に進出し、メルボルンでグランドスラム大会最初の成功をおさめていたキーズは「またメルボルンに戻ってくることができて素晴らしいわ」と試合後に話した。

「今日はサービスが大きな助けとなった。本当に自分のリズムを見つけたと感じている」

 一方で第9シードで出場予定だったオンス・ジャバー(チュニジア)は、前週にシドニーの大会で負った腰のケガを理由に棄権した。ジャバーはアネット・コンタベイト(エストニア)と対戦した準々決勝で負傷し、第1セットを4-6で落としたあとにリタイアしていた。

「(オーストラリアン・オープンまでに)準備を整えるために出来ることはすべてやり、ここでのプレーに間に合うよう回復できると思っていました。不運なことに痛みはいまだ強く、このような状態でプレーすることは私の今季全体を台無しにしてしまいかねません。今の私は出来るだけ早く戻ってこれるよう、休んで治療を受けることにします」とジャバーはツイッターを通して説明した。

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写真◎Getty Images

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