伏兵コリンズが初のグランドスラム決勝へ、トップ10デビューも確定「一夜のうちに起きたことじゃない」 [オーストラリアン・オープン]

写真はグランドスラム初制覇にあと1勝と迫ったダニエル・コリンズ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第27シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)が第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-4 6-1で倒してグランドスラム初制覇にあと1勝と迫った。

 試合開始後に世界ランク30位のコリンズはいきなり4-0とリードする爆発的なスタートを切ったが、そこまで手も足も出せないでいた同9位のシフィオンテクは反撃を開始した。1-4から相手のサービスゲームを破ったシフィオンテクは次のゲームをキープすることができなかったが、2-5から3つのセットポイントを凌ぐとコリンズのダブルフォールトにも助けられてブレークに成功した。シフィオンテクは次のゲームをキープして4-5と迫ったが、抵抗はそこまでだった。

 コリンズは体勢を立て直すと2度目のサービング・フォー・ザ・セットを問題なくキープして6-4で締めくくると、第2セットに入ってからはシフィオンテクに反撃の隙を与えなかった。

 来週にトップ10デビューすることが決まっているコリンズは勝利のあと、「素晴らしい気分よ。ここまで本当に長い旅だった。一夜のうちに起きたことじゃないわ」感慨を口にした。

「子供ときにコートで過ごした長い時間、何年ものハードワーク…。父が毎朝、学校に行く前に私と一緒に練習してくれたの。このステージに至れるなんて、ただただ素晴らしいわ。感謝の気持ちでいっぱいよ」

 先にアグレッシブに仕掛けて主導権を握ったコリンズは、「私はここ数年で、間違いなく自分のテニスに多様性を加えたわ。でも今日のプレーは私の“プランA”よ。私は自分のゲームプランを可能な限りうまく行使したかったの。今日はそれがとてもうまく機能したわね」と試合を振り返った。

 もうひとつの準決勝では、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)がマディソン・キーズ(アメリカ)を6-1 6-3で退け地元優勝に王手をかけた。コリンズは過去4度の対戦で一度だけバーティに勝っており、それは昨年のアデレードでのことだった。そしてその1年前のアデレードでもふたりは顔を合わせており、そのときはバーティが最終セットでタイブレークにもつれ込んだ末に競り勝っていた。

「私たちはここ数年に渡って素晴らしいバトルを繰り広げてきた。世界1位の選手と彼女の母国で対戦するとは、壮観な試合になるでしょうね。観客が私を応援していようと相手を応援していようと、彼らが運んでくるエネルギーが私は大好きなの。アッシュとの素晴らしい戦いを楽しみにしているわ」とコリンズは語った。

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写真◎Getty Images

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