オーストラリア代表メンバーに「キリオスは声をかけられていた」とコキナキスが証言 [デビスカップ]

写真はオーストラリアン・オープンでのタナシ・コキナキス(オーストラリア/左)とニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten」のファイナルズ予選「オーストラリア対ハンガリー」(3月4、5日/オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/ハードコート)オーストラリア代表メンバーが発表され、そこにニック・キリオス(オーストラリア)の名前がなかったことがちょっとした騒ぎを引き起こした。

 発表されたメンバーにはキリオスと組んでオーストラリアン・オープン男子ダブルスを制したタナシ・コキナキス(オーストラリア)のほか、シングルスで豪州ナンバーワンのアレックス・デミノー(オーストラリア)、世界ランク65位のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、デビスカップ初出場のルーク・サビル(オーストラリア)にダブルススペシャリストのジョン・ピアース(オーストラリア)が名を連ねたが、キリオスは含まれていなかった。

 これにより『キリオスが監督のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)に外された!』といった類いのヘッドラインが乱れ飛んだが、コキナキスがその2日後にニュース専門局『スカイ・ニュース』にその件について尋ねられた際に「彼(キリオス)は間違いなく声をかけられていた」と証言したことで誤解が解けることになった。

「彼は何か都合がありプレーできなかったんだけど、度外視されたとか外されたとか、そんなことでは絶対にない。そういうヘッドラインは僕も目にしたけど、彼はまったくもって選択で外された訳ではないよ。僕は個人的に、また彼と組んでプレーしたい」とコキナキスは話した。

「ニックは常に、オーストラリアのためにプレーすることへの愛を見せてきた。彼の都合が何なのかははっきり知らないけど、明らかにかなり重要なことなのだろう。彼が入ったほうが強いのは明らかだ。彼は出るよう頼まれたし、彼とレイトンはいい関係を培っていると思う。ただ彼は今回、都合でプレーできなかったんだ」

 ヒューイット監督はメンバーを発表した際、次のように各選手の選択理由を説明した。

「アレックス(デミノー)は数年前にシドニー国際で優勝し、最近の成功の多くをシドニーでおさめてきた。また先月にマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)やユーゴ・アンベール(フランス)らに対する質の高い勝利を含む、最高クラスの戦果を挙げた」

「タナシ(コキナキス)は素晴らしいオーストラリアの夏を過ごした。彼は質の高い選手を倒してホームであるアデレードでATPツアー初タイトルを獲得し、ふたたびトップ100プレーヤーとしての自分を確立した。それから続けてオーストラリアン・オープンのダブルスで優勝した。これはデビスカップに向け、彼に大きな自信を与えることだろう」

「ポプリンは昨年のファイナルズでプレーする機会を得た。彼は非常にパワフルで、大きな武器を持っている。彼は間違いなく、シングルス或いはダブルスのオプションだ」

「そしてジョン・ピアースはもう何年にも渡ってデビスカップ代表チームの常連だ。彼はダブルスでトップ15に入る選手で数週間前にはシドニーで優勝しており、先月のATPカップではルーク・サビルと並外れたプレーをした」

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写真◎Getty Images

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