マレーがダニエル太郎に雪辱して2回戦へ「あそこでの彼は僕にとって強すぎた」 [カタール・オープン]

写真はオーストラリアン・オープンでのアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP250/カタール・ドーハ/2月14~19日/賞金総額117万6595ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が日本のダニエル太郎(エイブル)を6-2 6-2で退け、オーストラリアン・オープンの雪辱を果たした。オーストラリアン・オープン2回戦では、ダニエルがストレートで勝者となっていた。

 試合とネット際の握手が終って一旦ベンチに戻ったあとにふたたびコートに出て何度も叫び、拳を握リしめて繰り返し勝利の喜びを表現したマレーはオンコートインタビューで「勝利で大会を始めるというのはいいものだ。僕は過去にここでいつもいいプレーをしてきた。ここのコンディションが好きなんだ」と話した。

 オーストラリアン・オープンでの対決から何を学んだかと聞かれると、マレーは「何より僕が、よりよいプレーをすべきだった。オーストラリアでの彼(ダニエル)は非常にいいプレーをした。あそこでの彼は、僕にとって強すぎた。今回は最初のポイントから自分が主導権を握る側になろうとし、それをうまくやってのけたと思う」と振り返った。

 マレーは次のラウンドで、第2シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 次の試合に目を向け、マレーは「彼(バウティスタ アグート)は常にここでいいプレーをしている。彼もここのコンディションが好きなのだろう。彼は確かここでノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒していたと思うし、昨年も決勝に進出した。彼は決して戦うことを止めない男のひとりでもあるから、体力的にも僕は踏みこたえられるようでなければいけない」と気を引き締めた。

 2009年にドーハでおさめた成功は自信になるかと聞かれると、マレーはひと呼吸置いてから「もちろん12年前の結果は今週の成績に影響を与えはしないけど、でもそれはここのコンディションが僕のテニスに適しているということを示している。だから僕がいいレベルでプレーすれば、僕と対戦する皆にとって難しい相手になることができるはずだ」と答えた。

 この日プレーしたシード勢は第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が予選勝者のヨセフ・コバリク(スロバキア)を6-2 6-4で下して2回戦に駒を進めたが、第8シードのロイド・ハリス(南アフリカ)はマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に4-6 6-7(4)で敗れた。

 そのほかの試合ではアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、アルトゥール・リンデルネック(フランス)、エミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のエリアス・イーメル(スウェーデン)が初戦を突破した。

 イーメルは対戦予定だった19歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が棄権したため、同じくラッキールーザーで本戦に滑り込んだジョアン・ソウザ(ポルトガル)に2-6 6-3 7-5で競り勝った。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles