バウティスタ アグートがまたも完勝で4強入り、リンデルネックはシャポバロフを倒す番狂わせに成功 [カタール・オープン]

写真は2021年カタール・エクソンモービル・オープンでのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP250/カタール・ドーハ/2月14~19日/賞金総額117万6595ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が同胞のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-1 6-1で圧倒してベスト4に進出した。

 バウティスタ アグートは2回戦でも、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を6-0 6-1と似たような圧倒的スコアで破っていた。

「これは僕のお気に入りの大会のひとつなんだ。ここでプレーするのが大好きだよ。僕はここで素晴らしいプレーをすることができているからね。ここのコートに立つことを本当に楽しんでいるし、今日は試合に勝つことができて本当にうれしい」と試合後のオンコートインタビューでバウティスタ アグートは語った。

「僕は明日の準決勝に向け、活力に満ちている!」

 金曜日に行われる準決勝で、バウティスタ アグートは第6シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。ハチャノフはこの日、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に3-6 6-3 6-4で競り勝った。

 もうひとつの準決勝は、第3シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)とアルトゥール・リンデルネック(フランス)の顔合わせとなった。第1シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)がリンデルネックに4-6 4-6で敗れる番狂わせが起き、ディフェンディング・チャンピオンのバシラシビリはマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を1-6 6-3 7-5で退けた。

 リンデルネックは今季に入って好成績をおさめているとはいえ世界ランク61位で、トップ20の選手に勝ったのはこれがキャリア3度目に過ぎない。

「何よりこれほど素晴らしい選手を相手に勝利をもぎ取り、準決勝に進出できたなんて本当に凄いことだ。この上なくうれしいよ。以前にふたりトップ20プレーヤーを倒したことはあったけど、彼ほど高いランク(12位)の選手ではなかったからね。ランキングという意味では、間違いなくキャリア最大の勝利だ」と試合後にリンデルネックは話した。

 この日のシャポバロフはいいショットを放ったと思えば簡単なミスを犯すなど、プレーにややムラがあった。反対にリンデルネックは堅固なプレーを見せ、最後は相手の弱いリターンを叩いて前に出るとその返球をフォアボレーできっちり決めてストレートで試合を終わらせた。

 前哨戦のアデレードでキャリア初のATPツアー決勝進出という結果を残しながら右拳の負傷で本番のオーストラリアン・オープンでは2回戦で棄権を強いられ、そのあと約1ヵ月の戦線離脱を余儀なくされたリンデルネックは復帰後初の大会に臨んでいる。

「モンペリエには出たかった(が無理だった)。ロッテルダム出場も考えたけど、練習再開から3日しか経っていなかった。辛抱が必要だったよ。ここでは、試合ごとに少しずつよくなってきている」とリンデルネックは復帰の過程を説明した。

「オーストラリアでのレベルに近づきつつあるからうれしいよ。さらに向上するため、オーストラリアでやったことから学ばなければいけない。世界12位に勝てたというのは、うまく機能している証拠だね」

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写真◎Getty Images

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