オジェ アリアシムが憧れの選手ツォンガを倒して準々決勝へ「特別な瞬間」 [ATPマルセイユ]

写真はオーストラリアン・オープンでのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「オープン13プロバンス」(ATP250/フランス・マルセイユ/2月14~20日/賞金総額62万2610ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が地元選手のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を7-6(3) 6-2で下してベスト8に進出した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、オジェ アリアシムはこの試合が初戦だった。ケガにより世界ランクを200位以下に落としているツォンガは、今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していた。

 ロッテルダムでツアー初優勝を果たしたばかりのオジェ アリアシムは快進撃を続けており、この日もパワフルかつ安定性の高いプレーで試合の主導権を握った彼は憧れの選手との初対戦を勝利で飾った。

「特別な瞬間だ。試合が終わりに差し掛かったとき、特別な瞬間になるとわかった。子供時代に彼は憧れの選手だったんだ。僕はときどき、彼に自分を重ね合わせて見ていたんだよ」と試合後にオジェ アリアシムは感慨を表現した。

「ほかにも偉大な選手たちはいるけど、僕は彼らと自分を結び付けて考えることができなかった。彼らは別の惑星からやって来た人のように思えたけど、ジョーは兄のように感じられたんだ。僕は少年時代に彼がどれほど僕のお気に入りで憧れの人だったかを彼に伝え、彼は僕に『スターを目指せ。躊躇うな。君はトップにいける』と言ってくれたよ」

 世界9位のオジェ アリアシムはオーストラリアン・オープンでも準々決勝に進出し、今季ここまで13勝3敗の戦績を誇っている。彼はまた、カナダのATPカップ優勝に貢献した。彼は準々決勝で、前日に勝ち上がりを決めていた第5シードのイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)と対戦する。

 第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はユーゴ・ガストン(フランス)を6-3 7-6(4)で退け、準々決勝でロマン・サフィウリン(ロシア)と対決することになった。ほぼ無名選手として臨んだ年頭のATPカップでロシアを支えてその名を知られるようになった24歳のサフィウリンは世界163位のため予選からの出場となったが、この日行われた2回戦で同じ予選勝者のトマーシュ・マチャク(チェコ)に6-7(6) 6-4 7-6(4)で競り勝った。

 そのほかの試合では第9シードのバンジャマン・ボンジ(フランス)がピエール ユーグ・エルベール(フランス)との地元勢対決を6-4 6-3で制し、ワイルドカードで出場したルカ・プイユ(フランス)はラドゥ・アルボット(モルドバ)を6-3 3-6 7-6(2)で倒してベスト8が出揃った。

 一時はトップ10にも入っていたが肘のケガと手術を経て復帰したあとの成績不振で154位までランキングを落としているプイユは、ATPツアーで約2年ぶりの8強入りを決めた。

「6-3 3-1から少し試合から逸脱してしまっていたけど、第3セットで戻ってくることができた。タイブレークで勝つというのは常に特別な感慨があるものだから、凄くうれしいよ」とプイユは試合後に喜びを口にした。

 準々決勝ではボンジが第4シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)と、プイユは第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles