オスタペンコが怒涛の逆転勝利で決勝進出「この試合にプランBは必要なかった」 [ドバイ選手権]

写真はエレナ・オスタペンコ(ラトビア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTA500/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月14~19日/賞金総額70万3580ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)がシモナ・ハレプ(ルーマニア)に2-6 7-6(0) 6-0で逆転勝ちをおさめて今季初優勝に王手をかけた。

 今大会でのオスタペンコは1回戦でソフィア・ケニン(アメリカ)、2回戦で第6シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)、準々決勝ではペトラ・クビトバ(チェコ)を破っており、ハレプを加えて4人のグランドスラム大会優勝経験者を連破して決勝にたどり着いた。

 2017年フレンチ・オープンでの成功後はその地位を固めるのに四苦八苦していたオスタペンコだが、ここにきて徐々に勢いを取り戻しつつある。

「スコアがどうであれ、アグレッシブにプレーしなければならないことはわかっていたわ。アグレッシブにプレーして彼女から時間を奪い去るタイプの選手を相手にプレーするのが彼女は好きじゃないの」とオスタペンコは試合後にコメントした。

 比較的簡単に落とした第1セットについて「最初、私の足はただ立ってるだけという感じだった。第1セットでは全然足が動いていなかったわ」と振り返ったオスタペンコは、「でも私がその部分を変えたとき、すべてが変わったわ。この試合にプランBは必要なかった。プランAがうまく機能するはずで、それが第2セットと第3セットで起きたことだったの」と逆転に至った経緯を説明した。

 この言葉通り最初に強打して仕掛ける側となったオスタペンコは9本のウィナーに対してアンフォーストエラー20本と自分のミスに足を引っ張られて第1セットを落としたが、脚が動いてミスが減るにつれて形勢は変わっていった。それに加え、2セット目以降にファーストサーブの確率がぐっと向上したことも逆転に一役買った。ハードヒットを炸裂させて第2セットで3-0とリードしたあと3-3に追いつかれるなど第2セットではまだ不安定さも残っていたがが、タイブレークに入ってからオスタペンコは一気に突っ走った。

 2015年&20年大会優勝者のハレプは0-5で迎えた最終ゲームで2本のリターンによるウィナーを決めて最後の抵抗を見せたが、オスタペンコは2つ目のマッチポイントをものにして試合を終わらせた。

 オスタペンコは決勝で、ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)と対戦する。クデルメトワは対戦予定だった予選勝者のマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が右内転筋のケガを理由に棄権したため、不戦勝で勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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