世界1位確定のメドベージェフが準決勝へ、次はナダルとのオーストラリアン・オープン決勝のリマッチに「彼との対戦はいつも特別」 [ATPアカプルコ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月21~26日/賞金総額183万2890ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が予選から勝ち上がってきた日本の西岡良仁(ミキハウス)を6-2 6-3で下してベスト4進出を決めた。

 同日にドバイの準々決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)が敗れたため、メドベージェフは試合前に来週には自分が世界ナンバーワンの座に就くことを知ることになった。

「同じ日にこのようなニュースを受け取ったあとに試合をするというのは、簡単なことじゃない」とメドベージェフは勝利後に語った。メドベージェフはジョコビッチの敗戦が自分の世界1位を保証するとは知らず、おめでとうのメッセージを受け取って初めてそうだと知ることになったのだと明かした。26歳になったばかりのメドベージェフが世界1位に至るのは、当然ながらこれが初めてのことだ。

「僕の第一の目標は、今日の試合に勝つことだった。僕はここで、プレーするすべての試合で勝とうとしている。でも間違いなく、素晴らしいニュースだったよ」とメドベージェフはコメントした。

 第1セットを比較的簡単に取ったメドベージェフは第2セットでは最初のサービスゲームを落とし、お互いにブレークを2度繰り返した。メドベージェフは2度目のブレークを許して1-3とされたが、最後の5ゲームを連取して勝利を掴んだ。サービング・フォー・ザ・マッチではやや雑なアンフォーストエラーやスマッシュミスを犯すなどベストの調子とは言い難かったが、最後はサービスエースで試合を締めくくった。

 西岡のファーストサーブからのポイントを70%取ったメドベージェフは、「良仁は厳しい対戦相手だ。彼のリターンと動きはよく、予想外のときにクレイジーなショットを打ってくる。彼の弱点はサービスだと思う」と振り返った。

 メドベージェフは次のラウンドで、トミー・ポール(アメリカ)を6-0 7-6(5)で破って勝ち上がった第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。ふたりは今年のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)決勝で死闘を繰り広げ、2セットダウンを克服したナダルが男子の単独トップとなる21回目のグランドスラム制覇を果たしていた。

 その時点でナダルの準々決勝はまだ始まっていなかったが、メドベージェフは「もしラファ(ナダル)とプレーするなら…、彼との対戦はいつも特別だ。それはリベンジを果たすチャンスでもある」と話していた。

「僕はラファやロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)らベストの選手たちから学ばなければいけない。彼らは厳しく競った試合に敗れたあと、リベンジしようとするんだ。ときに彼らはそれをやってのけるしできないときもあるけど、もしナダルと対戦するなら僕はそれに挑むよ」

 そのほかの試合では第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がマルコス・ギロン(アメリカ)を6-3 6-4で倒し、第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)はラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のペーター・ゴヨブチック(ドイツ)を6-1 6-0で退け、勝ち上がった両者がもうひとつの準決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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