コンタベイトがオスタペンコの進撃を阻止して決勝進出、シフィオンテクはサカーリから初勝利 [カタール・オープン]

写真はアネット・コンタベイト(エストニア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(WTA1000/カタール・ドーハ/2月20~26日/賞金総額233万1698ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第4シードのアネット・コンタベイト(エストニア)が第15シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-1 6-4で倒して今季2勝目に王手をかけた。

 ふたりの対決は、スコアが示すほど簡単なものではなかった。第1セットを6-1で先取したコンタベイトが第2セットも3-0とリードしたところまでは順調だったが、オスタペンコはそこから反撃を開始した。ブレークをひとつ返して2-3と追い上げたオスタペンコは4-5からコンタベイトのサービング・フォー・ザ・マッチでもアグレッシブな姿勢を貫き、2度に渡ってブレークポイントを掴んだ。

 しかし2度目のチャンスでコンタベイトが何とか返したボールがネットに当たってドロップショットのようになるという不運もあってデュースに追いつかれると、最後はオスタペンコのバックハンドリターンがネットにかかって試合に終止符が打たれた。

 敗れたオスタペンコが悔しさのあまり握手もそこそこにコートから嵐のように立ち去ったことは、波に乗り始めていた彼女がいかに強く挽回が可能と信じていたかを示している。

 コンタベイトは試合後に前述のコードボールを振り返り、「結局のところ、あのコードボールは私を助けてくれた。あそこで私はブレークポイントを握られ、彼女は彼女らしいテニスを取り戻していたから。彼女はよりアグレッシブにプレーしていたから私はプレッシャー下に置かれており、あそこでは本当にラッキーだったわ。でも私もセカンドサーブを本当にいい位置に打ち、何とか試合をストレートで終わらせることができた」と話した。

 あの返球が普通にネットを超えていたら、前に詰めていたオスタペンコに叩かれブレークバックされていたところだった。


「彼女はどんな相手でも圧倒できる力がある。それから彼女は一貫性のあるプレーができないことがあるから、それに対する準備をしておく必要があるわね。私は安定したプレーを心掛け、サービスでベストを尽くしキープしようとした。彼女が乗り始めると、彼女のリターンは対処不可能なものとなるのよ」とコンタベイトはオスタペンコを分析した。

 出場したここ12大会のうち7度決勝に進出と成績面でも非常に一貫性のある成果を出しているコンタベイトはサービスに関する数字がよくなったことについて、「技術は変えていなから、自信によるところが大きいと思うわ。そして試合へのアプローチの仕方ね。アグレッシブな姿勢を持つよう心掛けていると、それがサービスにも影響を与えるの」と説明した。

 このあとに行われたもうひとつの準決勝では、第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第6シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-4 6-3で退けた。

 昨シーズンに3戦して全敗だったシフィオンテクは悪い流れを断ち切り、サカーリに対する初勝利と決勝進出を実現した。

「本当に興奮しているわ。大会を通して安定した力を見せることができ、自分のテニスのレベルを非常に高く保つことができてとても満足よ」とシフィオンテクは試合後の記者会見で語った。

 決勝で戦う両者の対戦成績は2勝2敗のイーブンだが、ここ2試合はシフィオンテクが勝っている。

 過去の対戦についてシフィオンテクは「(私とコンタベイトは)リズムが合うから、いつもラリーが長くなるの。私たちはすべてにおいて互角だったわ」と振り返り、「前回対戦したときは彼女が素晴らしい連勝の進撃を始める前のことだったから、今やったらどうなるかはわからないわね。私はあらゆる状況に備えて準備を整えるつもりよ。すべての試合は違ったストーリーなのだから」と話した。

「アネットは本当に一貫性を見せており、それには敬意を表するわ。ここ数ヵ月の彼女のプレーぶりは驚くべきものよ。私はただ、(決勝が)見応えある試合になるよう願うだけ。自分のテニスをプレーができるように望んでいるし、とにかく楽しみにしているわ」

 ダブルスは決勝が行われ、コリ・ガウフ/ジェシカ・ペグラ(ともにアメリカ)が第3シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)/エリース・メルテンス(ベルギー)を3-6 7-5 [10-5]で倒してコンビ初優勝を飾った。

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写真◎Getty Images

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