マレーがレンドル氏をコーチに任命、3期目のパートナーシップをスタート
2度に渡る股関節の手術からふたたびトップレベルへの復帰を目指している元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が、元名選手のイワン・レンドル(アメリカ)をコーチに任命したことが明らかとなった。
チェコスロバキア出身でのちにアメリカ市民権を取得したレンドル氏はマレーが2012年USオープンでグランドスラム初優勝を飾ったときに彼のコーチだった人物で、マレーがレンドル氏とタッグを組むのはこれが3度目となる。彼はさらに2013年2016年ウインブルドンを制し、グランドスラム大会の全タイトルをレンドル氏との協力体制で獲得していた。
現在デニス・シャポバロフ(カナダ)を指導しているジェイミー・デルガド(イギリス)と昨年12月に関係を解消して以来、マレーはコーチを探していた。彼はオーストラリアン・オープン以降の3大会(ロッテルダム、ドーハ、ドバイ)では古い友人であるダニエル・バルベルドゥ氏を仮のコーチとしていたが、スタン・ワウリンカ(スイス)のコーチを務めるバルベルドゥ氏は彼がケガで活動できない間しかマレーと一緒に働けないためマレーは昔馴染みのレンドル氏に白羽の矢を立てた。
2012年に初めてレンドル氏とともに働いたマレーは同年USオープンと翌年のウインブルドンで優勝したあと一度コンビを解消していたが2年後にパートナーシップを再開し、それから程なくしてウインブルドンで2度目の栄冠に輝いた。マレーはその年を世界ランク1位で終えたが、それから腰のケガに苦しめられ始めて2017年11月にレンドル氏はふたたびマレーのチームを離脱していた。
レンドル氏は現在アメリカ在住であるためアメリカで行われる春の重要な大会では彼の帯同が予想されているが、レンドル氏がマレーとどれくらい一緒にツアーを転戦することになるかははっきりしていない。マレーは既に、グラスコートシーズンに集中するためクレーシーズンをスキップする意図を明かしている。
マレーは1月にシドニーで決勝に進出するなどしてトップ100に返り咲いたがその後は大会の終りのほうまで勝ち進んでおらず、レンドル氏がトップレベルに戻っていく手助けをしてくれることを願っている。
自身も8度グランドスラム大会で優勝した実績を持つレンドル氏はマレーと別れたあと、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)のコーチを務めていた時期があった。イギリスの新聞によればレンドル氏はすべての大会に帯同することはできないため、マレーはフルタイムでサポートできるコーチも探しているという。
写真◎Getty Images
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