煙霧のせいでまたもオーストラリアン・オープン予選が遅延

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の予選2日目。

 オーストラリアン・オープン大会開催者は水曜日、山火事からの煙が晴れるのを待つため予選ラウンドの開始を2時間遅らせた。

 前日にはメルボルン・パークの煙と霞のかかったコンディションが予選初日のプレーに影響を与え、空気が悪かったにも関わらず予選の試合を進行させたことについて大会開催者は批判された。

 呼吸困難のため1回戦の間に医師の介入を受けたバーナード・トミック(オーストラリア)を含め、何人かの選手が不平を述べた。ダリラ・ヤクポビッチ(スロベニア)は咳込んで膝をつき、リードしていた試合から棄権する前に気絶してしまうのではないかと思ったと明かした。

 予選に出場していたブレイデン・シュナー(カナダ)は水曜日、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)は“自分勝手”で、自分たちのレガシーに気持をより割いていると批判した。彼らは今こそ立ち上がり、予選ラウンドの間にこのようなコンディション下でプレーすることに抗議するべきなのではないかとシュナーは意見を述べた。

 予選の第3シードで世界ランク103位のシュナーはセバスティアン・オフナー(オーストリア)に対する1回戦の勝利のあと、大会開催者に対して批判的だった。

 彼はあまり知られていない選手たちのために声を大にすることは、テニス界のビッグネームたちの義務だと主張した。

「(こういった意見は)トッププレーヤーたちから出てこなければならない。ロジャーとラファは、自分自身と自分たちのキャリアについて(ばかり)考えていて、ちょっぴり自分勝手だよ」とシュナーはコメントした。「彼らはキャリアの終わりに差し掛かっているから、彼らが考えているのは自分たちの戦績のことだけだ。彼らはスポーツそのもののことについては考えておらず、テニスのためによいことをしようと努めてはいない。だからこそ、彼らのような男たちが立ち上がるべきなんだ」。

 シュナーはこの日、煙草を吸っているようだと表現したコンディションの中で奮闘した。

「喉にものすごく乾いた感じを覚えるんだ」と彼は訴えた。「100%普通じゃない。喘息持ちの選手は今現在、非常に不利な立場に立たされているよ」。

 大会開催者は水曜日にプレーの開始を遅らせたが、ビクトリア州の山火事からの煙のためにプレーヤーがコートに入ったときの大気の質の指標は『不健康』のレベルだった。

 オーストラリアン・オープン本戦1月20日から2月2日まで、メルボルン・パークで行われる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はダスティン・ブラウン(ドイツ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 15: Dustin Brown of Germany receives medical attention in his match against Dennis Novak of Austria during day two of 2020 Australian Open Qualifying at Melbourne Park on January 15, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Daniel Pockett/Getty Images)

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