バドーサの途中棄権でペグラが準決勝に進出 [マイアミ・オープン]

写真は体調不良で準々決勝を途中棄権したパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月3日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で第16シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ) と対戦した第5シードのパウラ・バドーサ(スペイン)が第1セット途中で棄権したため、試合は僅か18分で終了した。

 オープニングゲームをブレークしたバドーサはそのあと通常の活力と攻撃性の感じられないプレーで4ゲームを連続で落とし、1-4となったところでトレーナーを呼んだ。そして医療スタッフと少し会話を交わしたあと、目に涙を滲ませながら試合続行を断念した。

 女子テニス協会(WTA)によれば理由はウイルス性の疾患からくる体調不良で、確かにここ2試合のバドーサのプレーには通常のエネルギーが感じられなかった。バドーサは月曜日のリンダ・フルヴィルトバ(チェコ)に対する4回戦でも第1セットでメディカルタイムアウトを取っており、その際にも朝から気分がよくなかったのだと明かしていた。

 試合後のオンコートインタビューでペグラはバドーサに同情を示しながら、「もちろんこんな形で勝ちたくはなかったけど、この前のラウンドでも彼女が気分が優れないことは見て取れたわ。彼女は素晴らしいファイターだから、対戦を楽しみにしていたんだけどね」と話した。

 かつては中堅のイメージだったが、昨年のオーストラリアン・オープンでのベスト8進出などこのところ随所でいい成績を挙げ始めている28歳のペグラは、「ここ2~3年で体調がよくなり、試合を続けるうちに私は少しづつレベルを上げ始めたわ。そして突然、幾つかの重要な勝利を挙げることができて自信がついてきたの」とここ1~2年の成長の経緯を説明した。

 これでペグラは、相手の途中棄権により2試合に勝って準決勝に進出したことになる。彼女はアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)に対する4回戦の第1セットを6-0で取ったが、そこで相手が棄権したため最後まで戦うことなく8強入りを決めていた。

 ペグラはWTA1000レベルでは初となる決勝進出をかけた次のラウンドで、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。シフィオンテクはこの日ふたつ目の準々決勝で第28シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を6-3 6-3で下し、キャリア最長の連勝を「15」に伸ばした。

 最後のゲームをラブゲームでブレークして勝利を決めたシフィオンテクは勝利後、「彼女(クビトバ)のような偉大な選手を相手にプレーすることは本当に名誉なこと。今日は出だしから彼女のスピードについていかなければならないことはわかっており、(その強打を返すため)重心を低くするようにしていた。ファーストサーブがカギだったわ。戦略をうまく行使することができたと思う」とコメントした。

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写真◎Getty Images

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