マイアミ・オープン優勝のアルカラスが11位に浮上、ノリーは初のトップ10入り

写真はマイアミ・オープンでのキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 男子プロテニス協会(ATP)が4月4日(月)にATPランキングを更新し、マイアミ・オープンでキャリア最大のタイトルを獲得した18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が自己最高の11位に浮上した。

 またトップ10にそれほど大きな変化がなかった中、26歳のキャメロン・ノリー(イギリス)が12位から10位に上昇して初のトップ10入りを果たした。

 ここ1~2年に目覚ましい飛躍を遂げたノリーはオーストラリアン・オープンでこそ新鋭のセバスチャン・コルダ(アメリカ)に対して1回戦負けを喫したが、2月のデルレイビーチでは決勝への過程で同じ相手を倒して優勝し、2月末のアカプルコでは決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れはしたが準優勝を飾っていた。

 南アフリカでスコットランド人の父とウェールズ人の母の間に生まれたノリーは、そのあと家族とともにニュージランドに移住した。それから彼は16歳でイギリス・ロンドンに渡り、その後はアメリカに留学して大学テニスを経験した。2017年までは大学テニスでプレーしていたが、同年にプロデビューした彼は、2018年に初めてトップ100入りを果たした。昨年10月のインディアンウェルズを制してトップ20に入った彼は代役としてATPファイナルズにも出場し、2021年を12位で終えていた。

 ゆっくりと着実に努力を重ねて階段を登ってきたノリーが昨年秋にインディアンウェルズで優勝を遂げたとき、同胞で元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)は「ノリーはイギリス人だけでなく、すべてのテニスプレーヤーのお手本だ。毎日毎日努力を積み、彼のような正しい姿勢でテニスに打ち込めば、きっと遠くまでいけるということを示している」と言って努力家のノリーの歩みを称えていた。

 なお体調を崩していたダニール・メドベージェフ(ロシア)がマイアミでベスト4に進出できなかったため世界ランク1位の座はノバク・ジョコビッチ(セルビア)がキープし、メドベージェフは2位のままとなった。

 またマイアミでベスト8だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が3位に浮上し、欠場したラファエル・ナダル(スペイン)が1段下がって4位となった。

 5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)と6位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は変わらず、マイアミで決勝に進出したキャスパー・ルード(ノルウェー)がアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を追い越してキャリア最高の7位に浮上し、3月に不振だったフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は9位を維持した。

 日本勢に目を向けると、ケガからの復帰を目指してリハビリ中の錦織圭(フリー)が3ランクダウンして54位、マイアミで3回戦に進出した西岡良仁(ミキハウス)が98位から89位に、このところ活躍を見せているダニエル太郎(エイブル)は2つ上がって104位となった。

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写真◎Getty Images

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