コルネが小説を出版してテニスとの“二刀流”へ

チャールストン2回戦でヘイリー・バティスト(アメリカ)に6-3 6-2で勝利したアリゼ・コルネ(フランス)。右胸にウクライナカラーのリボンをつけて戦っている(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(WTA500/アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン/4月4~10日/賞金総額88万8636ドル/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第12シードのアリゼ・コルネ(フランス)がアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)に6-7(5) 5-7で敗れた。

 今年32歳になったコルネは、16年連続でグランドスラム大会に出場するなど長年ツアーで戦ってきたが、今年のオーストラリアン・オープンで初のベスト8進出。快進撃の裏側を語った。

「今、オーストラリアン・オープンでのことを思い出すだけで鳥肌が立つ。魔法のような時間だった。実は、シーズン初めは調子がイマイチで、2大会連続で2回戦敗退だったから、何も期待していなかった。ただ楽しみたかっただけで、センターコートの雰囲気を存分に味わっていた。ガルビネ・ムグルッサ(スぺイン)に勝った2回戦が自信になった。その後はとにかくファイトして、シモナ・ハレプ(ルーマニア)との4回戦は感情が揺さぶられるものだった。凄く大変な試合だったけど、何とか初の準々決勝に進めた。それ以上は何も期待していなかった。何年も重ねてきた努力がようやく報われた」

いま振り返ってみて、そこまで勝ち上がった要因は?

「当時はテニスへの愛情と答えた。それに加えて毎日少しずつでもうまくなろうという意志かな。私はテニスが大好きで、いつもうまくなりたいと思っている。勝負へのこだわりが強く、それが長年戦い続けるためのモティベーションになっている。準々決勝まで勝ち進むには、もう歳を取り過ぎていたと思っていた。だからこそ、あれほどうれしかった。ときには何も期待せず流れに身を任せ、コートの上でプレーすることだけに集中すると、素晴らしい結果が出ることがあるの。引退する前に準々決勝までいけたことは誇りに思う」

オーストラリアン・オープンのあとはどんな感じだった?

「トップ40に久しぶりに復帰して、かなりナーバスになってしまった。しばらく1、2回戦敗退が続いたけど、マイアミ・オープンで少しだけよくなった。でも過ぎたことは忘れて、残りのシーズンに全力を尽くしたい。変に期待せず、楽しみたいと思う。少し、持ち直すのに時間がかかってしまったけど、もう大丈夫」

コート外での活動も充実していると聞いた。

「私の書いた小説が5月4日、マドリッド・オープンの真っ最中に発売になるの。昨年も1本執筆したけど、出版されるのは今回が初めて。とても楽しみにしているし、引退後は執筆を続けたい。タイトルは『日々のウォルツ』 。皆さん是非読んでみて!」

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写真◎Getty Images

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