ベンチッチが前年敗れたバドーサから4度目の対戦で初勝利、同大会で2014年以来のベスト4進出「ここでの経験が私のキャリアをスタートさせた」 [WTAチャールストン]
WTAツアー公式戦の「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(WTA500/アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン/4月4~10日/賞金総額88万8636ドル/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で第10シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を2-6 7-6(2) 6-4で倒し、初出場だった2014年以来となるベスト4進出を決めた。試合時間は2時間47分。
ふたりはこれが4度目のマッチアップだったが、ベンチッチが初勝利を挙げた。両者は昨年の2回戦で初対決し、バドーサが6-2 6-7(2) 6-1で勝っていた。当時はベンチッチが第5シードで、バドーサにとっては初めてトップ20プレーヤーに勝った試合だった。
「凄い戦いだったわ。今はとにかく回復に努めるつもりよ。でも自分のプレーと戦いぶりには満足している。ここでまた試合をプレーできてうれしい」とベンチッチは試合後にコメントした。
この大会はベンチッチにとって、思い出深きものでもある。彼女は2014年、まだ100位にも入っていなかった17歳のときにここチャールストンで予選から勝ち上がり、準決勝に進出していたのだ。
「あの準決勝で敗れたとき、私は本当に打ちひしがれた。あれが私の唯一のチャンスとなるだろうと思っていたから。終わってしまった、これがきっと私の唯一の準決勝進出だと思ったのよ」とベンチッチは当時を振り返った。
「でも私のチームやいろんな人たちが、『いいや、これはただの始まりだ。君はこれから準決勝をたくさんの大会をプレーするだろう』と言ってくれたの。この経験が私のキャリアを本格的にスタートさせたと感じているわ」
ベンチッチは次のラウンドで、マグダ・リネッテ(ポーランド)を6-0 6-2で破って勝ち上がったエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)と対戦する。ふたりはこれまで2勝2敗と星を分け合っており、昨年にベルリンのグラスコートで実現した試合では第3セットのタイブレークにもつれる接戦の末にベンチッチが勝者となっていた。
アレクサンドロワは次戦を見据え、「彼女(ベンチッチ)は信じられないようなプレーができる選手だから、彼女との対戦は常に厳しいものになるはずよ。彼女とはプレーするたびに厳しい戦いになるから、明日も同じようになると思っているわ」と話した。
もうひとつの準決勝は、オンス・ジャバー(チュニジア)とアマンダ・アニシモワ(アメリカ)の顔合わせとなった。第4シードのジャバーがアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)を6-3 6-2で退け、第15シードのアニシモワはラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のココ・バンダウェイ(アメリカ)との地元勢対決を6-1 6-2で制した。
写真◎Getty Images
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