WTAツアー史上初の世界ランク200位以下同士による決勝は2児の母マリアが制す [WTAボゴタ]
WTAツアー公式戦の「コルサニタス・カップ」(WTA250/コロンビア・ボゴタ/4月4~10日/賞金総額23万9477ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、タチアナ・マリア(ドイツ)がラウラ・ピゴッシ(ブラジル)を6-3 4-6 6-2で倒して優勝を飾った。試合時間は2時間30分。
34歳のマリアがWTAツアーのシングルスでタイトルを獲得したのは、2018年6月のマヨルカ(WTAインターナショナル/グラスコート)以来でキャリア2度目となる。ツアー決勝が予選勝者同士で争われたのは昨年3月のリヨン(WTA250/室内ハードコート)以来だが、ファイナリスト2人が世界ランク200位以下というのは史上初の出来事だった。
両者は今回が初対戦。昨年8月に2度目の産休を経て復帰したマリアは世界ランクを237位まで落としていたが、この勝利で大会後に更新されるWTAランキングで114位まで上がることが確実となった。WTA(女子テニス協会)によると、2児の母がシングルスでツアー優勝を飾ったのは今世紀初となる。
今大会でのマリアは予選2試合を勝ち抜いたあと、1回戦で予選勝者のマリア・カルレ(アルゼンチン)を6-1 6-2で、2回戦で第3シードのレベッカ・ピーターソン(スウェーデン)を6-1 6-4で、準々決勝でミリアム・ビヨルクルンド(スウェーデン)を6-1 6-4で、準決勝ではカミラ・ラヒモワ(ロシア)を6-2 6-2で破って決勝進出を決めていた。
ルイーザ・ステファニー(ブラジル)とのペアで東京オリンピックの女子ダブルスで銅メダルを獲得した27歳のピゴッシだが、シングルスでは過去2度のツアー本戦でいずれも初戦敗退を喫していた。彼女もまた今回の活躍で、212位から自己最高の126位に浮上することが決まった。
写真◎Getty Images
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