最後のモンテカルロ・マスターズで敗れて失意のツォンガ「それでもこの道の上を突き進みたい」

写真は1回戦を戦い終えて握手を交わすジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス/右)とマリン・チリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、今年のフレンチ・オープンを最後に現役引退を表明しているジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)がマリン・チリッチ(クロアチア)に2-6 2-6で敗れた。

 ここ数年ケガに苦しめらていたツォンガは世界ランクを254位まで落としていたため、今回はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した。

 2013年と2016年にモンテカルロで準決勝に進出した実績を持つツォンガは、このコートでロジャー・フェデラー(スイス)やスタン・ワウリンカ(スイス)を倒す大きな勝利も挙げてきた。

 試合を終えて最初に感じたことは何かと尋ねられたツォンガは、「一番最初に感じたのは失望だった。ここ数ヵ月、ここ数週間にできていたことの中で、正直なところ僕はテニスの面で最高の感触だったから…。マリンは非常にいいプレーをした。これほど強い相手に当たってしまったこと、自分が手にしていたチャンスをしっかりと守れなかったことにがっかりした」と答えた。

「また、これは僕にとって最後のモンテカルロ・マスターズだから悲しくもあった。もっと違う終わり方ができたほうがよかったからね。でも僕にこのワイルドカードを与えてくれ、この瞬間を経験することを可能にしてくれた大会開催者に心から感謝している。複雑な感情がたくさんあるよ。必ずしも単純じゃない」

 母国のグランドスラム大会であるフレンチ・オープンでキャリアをいい形で締めくくることを願うツォンガは、「いつもやってきたように、徹底的に全力で最後まで突き進みたい。大会のためにしっかり準備したいし、競争力を持ちたい」と変わらぬ意欲を見せた。

「今週は一番いい調子だと感じていたのに、終わってみれば取ったゲーム数はもっとも少なかった。それがテニスというものだね。でも僕は、この道の上を突き進みたい。プログラムを変更するつもりはなく、この道を最後まで進んでいく。いつかの日か、状況がもう少し僕に微笑んでくれるよう願っているよ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles