クレッシーがエバンズを倒して約3ヵ月ぶりのツアー本戦勝利 [BMWオープン]

写真はマキシム・クレッシー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BMWオープン」(ATP250/ドイツ・バイエルン州ミュンヘン/4月25日~5月1日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、マキシム・クレッシー(アメリカ)が第6シードのダニエル・エバンズ(イギリス)を6-4 6-4で下してシードダウンを演じた。

 1月にメルボルンで準優勝したクレッシーはそのあとオーストラリアン・オープンでも16強入りと活躍したが、それ以来ツアーレベルでは1勝もできずにいた。しかしこの日の彼は4度ブレークを果たし、上位の選手を堂々と打ち破った。

「厳しい2ヵ月のあとだけに、本当にうれしいよ。この大会前に、自信を取り戻した。メンタル的に非常にしっかり準備ができていたんだ。僕は自信を取り戻すために一人でツアーを回り、自分と向き合った。直ちに成果が出てよかったよ」とクレッシーは試合後にコメントした。

「間違いなく苦しい2ヵ月だったけど、以前にもそういう経験はあったからどう処すべきかはわかっていた。一番いい方法は、瞑想と自分のルーティンを通して自信を取り戻すことなんだ。僕は自分を非常に誇りに思う」

 この試合は月曜日の夜に始まったが、クレッシーが第1セット2-0とリードしたところで雨のため翌日に持ち越されていた。流れが行き来した第1セットはブレーク合戦になったが、第10ゲームをブレークしたクレッシーがものにした。第2セットではエバンズが4-5から自分のサービスゲームで40-15とリードしたが、クレッシーはリターンウィナーで逆転してツアーレベルのクレーコート大会では初となる勝利をおさめた。

 クレッシーは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたエミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)と対戦する。

「ベースラインからの打ち合いで非常に厳しい相手だろうと予想している。彼のグラウンドストロークはフォアもバックも非常にいい。厳しい試合になると覚悟し、自分のサービスから効果的にプレーすることと自分がコントロールできることに集中したい」とクレッシーは次戦を見据えた。

 雨のせいで、この日消化できたのは4試合に過ぎなかった。そのほかの試合ではイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を6-4 3-6 6-3で振りきり、オスカー・オッテ(ドイツ)が予選勝者のマルコ・トポ(セルビア)を6-1 6-2で退け、ユーゴ・ガストン(フランス)はマルコス・ギロン(アメリカ)に6-4 6-7(4) 7-5で競り勝ちそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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