「強い覚悟と強い意思が必要」伊達公子が5日間の沖縄キャンプで伝えたかったこと 【リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT 2期生第4回キャンプ】
伊達公子が世界で活躍する女子ジュニア育成のために立ち上げた「リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT~Go for the GRAND SLAM~」の2期生第4回キャンプが、4月18日〜22日の5日間、沖縄県・豊崎海浜公園テニスコートにて開催された。
2期生に選ばれた8名のうち、今回は7名(1名は故障につき欠席)が参加し、プロジェクト初の5日間という長期にわたる合宿となり、セミナー、フィジカルトレーニング、オンコート練習を集中して行った。
スタッフとしては、プロジェクトからは伊達自身のほか、石井弥起、近藤大生、川田真琴(R-body project)トレーナーが参加し、日本テニス協会から坂井利彰氏、館崎雅治トレーナーが連携する。オンラインのセミナーでは土橋登志久氏、中山芳徳氏、手塚玲美氏も加わり、強力な布陣となっている。
「しぶとく攻撃する」をテーマに様々なメニューで5日間の練習が行われた
今回の合宿のテーマに掲げたのは「しぶとく攻撃する」こと。世界のトップを目指すために必要なことを見据えてメニューが組まれた。特徴的だったのは、30秒以内に23ラリーを目指すドリルだ。ミスが出たら達成が難しくなるという緊張感の中で、スピーディーなラリーを行うことを習慣づける練習が、毎日繰り返し行われた。
また、伊達が「ダブルスはシングルスに生かせるものが多くある。理解を深めればもっと勝ちやすくなるので、今回の合宿で取り入れたかった」というダブルスの練習は、セミナーでの座学、オンコートでポジショニングやショットのドリルなど、立体的なものに。さらにはサプライズゲストとして登場した錦織圭(フリー)の協力もあり、ポイント練習も質の高いものとなった。
錦織圭(フリー)のサポートもあり、初めて行われたダブルスの練習はレベルの高いものとなった
プロジェクトの大きな特徴といえるのは、オンコートでもフィジカルでも、そのトレーニングをする理由を常に示していることだ。ただ選ばれ、集まって練習するだけではないということ。
「プロを目指すという夢を持つことは、以前よりも身近になっていますが、そのために何が必要なのか、どういうことを続けなければ実現できないものなのかをジュニア選手に伝えたい。夢を持つためにはやるべきことがたくさんあります。そのためには強い覚悟と強い意思が必要になるということを何度も繰り返し言い続けています」(伊達)
プロのレベルでは何が必要なのか、練習内容にも意味を説明しつつ進行する
今やっている練習の意味や意図を明確に伝えることによって、選手たちの取り組みに対する意識が変わっていく。それがこのプロジェクトが目指す方向性でもあり、5日間あるからこそより深く浸透させることができたといえる。
苦しいトレーニングにおいても同様で、川田氏は「今は疲れたという感想かもしれないが、継続することによって、いつか当たり前のようにこなせるようになり、点が線になっていく」とその重要性を語り、館崎氏も「疲労度が高まってくる中で、あとひと伸びしてくれるようになった」と選手たちの変化を喜ぶ。
「長い練習時間が大事な訳ではなく、質を上げることをテーマに、良い練習を積み重ねていくことが大事」と伊達が言うように、選手全員が、それぞれのホームコートへ戻り、キャンプで得た知識や体験を成果として見せていくことが重要になってくる。
トレーニングにおいては継続性の重要性を選手たちは実感したようだ
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