セレナがマクヘイルに追い込まれるも準々決勝へ [ASBクラシック]
今季のWTAツアー開幕戦のひとつとなる「ASBクラシック」(WTAインターナショナル/ニュージーランド・オークランド/1月6~12日/賞金総額27万5000ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は2020年でもっともタフな試練を課されたが、同胞のクリスティーナ・マクヘイル(アメリカ)を3-6 6-2 6-3で倒して準々決勝に進出した。
セレナは単複含めて今季初めてセットを落とし、世界ランク88位のマクヘイルを相手にときどき追い込まれているように見えた。しかしその後は鋭さを取り戻し、2時間余りの戦いの末に勝利をつかんだ。
「私にとっていい試合だったわ」とセレナはコメントした。「目標に至るために、私は本当にこのような試合を必要としている。試合時間はよかったわ。でも第1セットを落としただけに、勝ち残ってプレーを続けることができ、よかったと感じている」。
これに先立ち、セレナはシングルスで予選勝者のカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-3 6-2で下し、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と組んだダブルスでは日本の日比野菜緒(ブラス)/二宮真琴(エディオン)に6-2 6-4で、それから第1シードのキャロライン・ドラハイド(アメリカ)/ヨハンナ・ラーション(スウェーデン)を6-2 6-1で破って準決勝に進出していた。
第1セットで2度ブレークを果たして4-1とリードしたマクヘイルを前に、序盤のセレナはプレッシャー下に置かれていたが、そこからブレ―クバックに成功した。マクヘイルがふたたびブレークして6-3でセットを先取したあと、セレナは第2セットを力強く始めて5-1とリードを奪った末にセットオールに持ちこんだ。
しかし、もしそこでセレナが苦労は終わったと思ったとしたらそれは間違いだった。彼女は第3セットで2度ブレークを果たして5-2とリードしたが、マクヘイルも第8ゲームでブレークをひとつ返した。セレナは最後のゲームで3つのブレークポイントの2本目のものをものにし、最終的にマクヘイルに打ち勝った。
ウォズニアッキもまたローレン・デービス(アメリカ)に対して1セットを落としたが、結局勝って大会3連覇を目指す第4シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)に対する準々決勝へと駒を進めた。ゲルゲスはこの日、ジル・タイヒマン(スイス)を6-3 6-2で退けた。
元世界1位のウォズニアッキは類似したスタイルの者同士の長い試合で、デービスを6-1 4-6 6-4で振りきった。一方的なスコアの第1セットにおいてさえラリーは長く、10分以上を擁した最終ゲームでは8度のデュースがあった。
デービスは第2セットでウォズニアッキのサービスゲームを2度ブレークし、第3セットでは先にブレークを果たしたが、ウォズニアッキは反撃して勝利をもぎ取った。
「すべてを正しくやっていると思ったのに、彼女がただよりよいプレーをしていたからフラストレーションを感じる時間帯があった」とウォズニアッキは振り返った。「私はただ踏ん張り続け、少しラッキーでもあった」。
そのほかの試合では、15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)がラウラ・シグムンド(ドイツ)に7-5 2-6 3-6で敗れた。序盤にはふたりのどちらもがコントロールを握ることができず、第1セットには48本のアンフォーストエラーが出た。この試合でのガウフは、第1セットの第12ゲームに一度だけサービスブレークに成功した。
第2セットではシグムンドがより安定したプレーを見せ、先にブレークして4-1とリードすると残りのサービスゲームをキープしてセットカウント1-1に持ち込んだ。彼女は第2セットの出だしにブレークして2-1とし、巻き返そうとするガウフの奮闘を押し返した。
ガウフはシグムンドが得意とするバック側にボールを送りすぎ、多くのミスを犯した。彼女はシグムンドの最初のマッチポイントで、ダブルフォールトを犯した。
「それが、試合後の父との会話で出た最大の論点だった」とガウフは明かした。「私はまだ学んでいる最中で、それが私が抱えている問題なの。父は、私が練習でやっているようにプレーしていないと言ったわ」。
「私は適切なやり方でプレーしていなかった。もし私が正しいやり方でプレーし、それで負けたのなら構わないけれど、今日の私は自分が正しいやり方でプレーしていたとは思わない」。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - JANUARY 09: Serena Williams of the USA celebrates a point in her match against Christina McHale of the USA during day four of the 2020 Women's ASB Classic at ASB Tennis Centre on January 09, 2020 in Auckland, New Zealand. (Photo by Phil Walter/Getty Images)
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