グランドスラム大会準優勝歴2回のケビン・アンダーソンが引退を表明「僕は全力を尽くした」
グランドスラム大会準優勝歴2回のケビン・アンダーソン(南アフリカ)が火曜日に自身のSNSを通して引退を表明し、15年に渡るプロテニスプレーヤーとしてのキャリアに終止符を打った。彼は世界ランク自己最高5位をマークし、ATPツアーでシングルス7勝とダブルス1勝を挙げた。
35歳のアンダーソンはSNSに投稿したメッセージの中で、「自分の人生で、テニスをプレーしていなかったときのことは覚えていない。30年前に父が僕にラケットを手渡し、もし一生懸命に努力するつもりがあるなら世界最高のプレーヤーのひとりになれるかもしれないと言われてから僕の旅が始まったんだ」と綴った。
「それ以来、テニスは僕を自分のルーツである南アフリカのヨハネスブルクを遥かに超えるところまで導いてくれ、本当の意味で僕に『世界』を与えてくれた。僕は多くの違ったチャレンジや感情を経験した。このスポーツは爽快であると同時に孤独でもあり得るものだ。僕はアップダウンを経験したが、何も変えるつもりはない。僕はこの旅のおかげで、今の自分があると思っている」
その長い声明文の中でアンダーソンは両親と弟のグレッグや他の家族、長年のコーチであるジェイ・ボスワース氏、彼が大学テニスを経験したイリノイ大学のスタッフ、妻のケルシーさんなど、キャリアの過程でお世話になった人たちや応援してくれたファンに感謝の意を述べた。
「子供の頃、僕の父は“成功とは結果ではなく、最高の自分になるために注いだ努力と犠牲によって決まるものだ”と話していた。僕は全力を尽くした」
現役時代のアンダーソンは1973年にATPランキングが発足してから最高位のアフリカ人プレーヤーとなり、2018年にはATPファイナルズにも出場した。彼はキャリアを通して何度かケガに苦しめられながらそれらを克服し、2017年USオープンと2018年ウインブルドンで決勝に進出した。
昨年7月にニューポートで最後のタイトルを獲得したアンダーソンは今季5大会に出場して本戦では1勝しか挙げることができず、3月のマイアミ・オープン2回戦が最後の試合となった。
写真◎Getty Images
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