ジャバーがハレプを下してWTA1000大会で2度目の準決勝進出 [マドリッド・オープン]

写真はオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月28日~5月7日/賞金総額657万5560ドル/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、第8シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が元世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-3 6-2で下してベスト4進出を決めた。

 これは先月にWTA500のチャールストンで準優勝を飾ったジャバーにとって、2021年インディアンウェルズに続くWTA1000大会で2度目の準決勝進出となる。

 この日のジャバーはふんだんにドロップショットを織り交ぜながら優れたプレースメントと巧妙なショットで長いラリーを制し、試合の大部分で安定感のあるプレーを見せた。唯一の例外は多くのミスが出でブレークされた第1セット1-1からのゲームだったが、そのあとは直ぐに修正して4ゲーム連取の過程で12ポイントを連続で取るなどして流れを掴んだ。

 一方のハレプは8本のウィナーに対し20本のアンフォーストエラーを犯し、相手を助けてしまった。この日のハレプは持ち前の能力を一貫して発揮することができず、ストロークがやや不安だった。

 それでもジャバーは試合後、「シモナはいつでもカムバックすることができる選手だと知っているから、正直に言うと試合を通して私は本当にストレスを感じていたわ」と告白した。

 第2セット3-2から40-0とリードしながらジャバーは簡単な決め球を仕留めきれずに40-40と追いつかれたが、武器のドロップショットを駆使して何とかキープした。

「(3-2からの)あのゲームを何としてでも取らなければならないことはわかっていた。このゲームで多くのドロップショットを放ったことは自覚している。でも特に決められたはずの40-30からのポイントはクレイジーだった」とジャバーはその場面を振り返った。

「彼女が凄くいいプレーをしていると感じていた。本当にイライラしていたらゲームを落としていたはずだから、私は自分がその(ミスした)ポイントにあまり気持ちを集中させなかったことに我ながら感心したわ。冷静さを保ち、あのゲームを取れてよかった。あれはあのセットのキーゲームだったと思うから」

 ジャバーは次のラウンドで、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)を6-4 6-3で破って勝ち上がった予選勝者のエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)と対戦する。ふたりは過去7度対決し、アレクサンドロワが6勝1敗と大きくリードしている。

 もうひとつの準決勝は、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)とジル・タイヒマン(スイス)の顔合わせとなった。第12シードのペグラがサラ・ソリベス トルモ(スペイン)を6-4 6-2で退け、タイヒマンはアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)とのノーシード対決を6-3 6-4で制した。

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写真◎Getty Images

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