「故郷のオデーサが爆撃を受け、もう耐えられない」スビトリーナがフレンチ・オープンを欠場

パリで開催されているグローバル・スポーツウィークで登場したエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 昨年まで9年連続でフレンチ・オープンに出場してきたエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が、5月22日(日)から本戦が始まる今大会を欠場することを明かした。

「残念ながら、ロラン・ギャロスではプレーしない。これは数日前に決断した。少し時間を取って、落ち着くまで休みたい。今年のロラン・ギャロスでは夫であるガエル・モンフィス(フランス)のサポートに回る。彼のサポートならできるけど、プレーするのは全然違うこと。周囲から、自分自身からのプレッシャーがあり、最高のレベルを見せるには100%の状態でないと難しい」 

 ロシアによるウクライナへの侵攻が大きな影響を与えていることを認めた。

「この数ヵ月、すべてのことに対処するのが本当に難しかった。ウクライナに家族を残していることの影響も凄く大きい。この数ヵ月いろんなものを背負うのは本当に大変だった。だからすべての荷を肩から下ろし、休みたい」

故郷のオデーサも、爆撃を受けるなど大きな被害を受けている。

「毎日故郷の家族には何かが起きている。私の故郷オデーサでもこの数日、爆撃や銃撃が行われている。精神的に耐えられない。本当に苦しい」

気持ちを落ち着かせるために、携帯の電源を切ってすべてをシャットダウンしているという。

「ウクライナの人々、私の家族が経験していることを想像することもできない。侵攻が始まった最初の1週間は一番しんどい時期だった。ウクライナの人々、家族、次に何が起きるのか、とても心配していた。数分ごとに新しい情報が出てきていた。でも、何とか対処する方法を見つけた。今は日中に10分だけ携帯の電源を切るの。そうすると落ち着いて現在の状況に対処するのが、ほんの少しだけ楽になる」

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写真◎Getty Images

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