「戦争に賛成か、反対かはっきりして!」スビトリーナがロシア人、ベラルーシ人選手に強い要望

パリで開催されたグローバルスポーツウィークに出席したエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がロシア人選手とベラルーシ人選手がウクライナ侵攻に反対なのかどうか、はっきり表明する必要があると主張している。

「私たちウクライナ人にとって彼らがどちら側につくのか、はっきり表明することが重要なの。彼らの本当の気持ちが知りたいし、安心したいから。もし彼らが自分の意見をはっきり言わないと、彼らが自分たちの政府の決断や軍隊の行動に賛成なのかどうかわからない。ロシアとベラルーシでは、スポーツが大きなプロパガンダなのだから」 

 6月27日に開幕するウインブルドンは戦争のため、ロシア人選手とベラルーシ人選手を大会から除外した。だが、5月22日から始まるフレンチ・オープンではニュートラルな立場での出場が認められている。スビトリーナは戦争に賛成の選手が側にいたら、耐えられないという。

「彼らは自分の意見を明らかにしなければならない。これはとても重要なこと。グランドスラム大会だろうと、他の大会だろうと関係ない。すべてのロシア人選手とベラルーシ人選手は自分の立ち位置を明らかにして、選手たちの間に悪い人間がいないことを確認する必要がある」

 個人的にスビトリーナに戦争反対の意思を表明したロシア人選手、ベラルーシ人選手は少しだけいたという。

「でも、とても少ない。残念なこと。いろんな国の選手が私のところに来て、私たちをサポートしてくれると言ってくれたのに。だからこそ心が痛いし、ロシア人選手とベラルーシ人選手が実際にどう思っているのかわからない」

 ウクライナの情勢を考慮して、今はテニスが最優先ではなくなった。

「今やるべきことがたくさんある。基金も立ち上げており、必要としている人々に支援を届ける必要がある。この基金と家族、その2つが今一番重要なこと」

基金では避難した子供たちをサポートしている。

「ウクライナの子供たちのために最善を尽くしている。彼らは恐ろしい経験をしているけど、それでも夢を諦めずに見続けて欲しいの。逃げ延びることができた子供たちがいる。ヨーロッパのテニスアカデミーにも、戦火を逃れたジュニア選手がいる。彼らの生活費、練習費、宿泊費などを賄えるようにしている」

 パリでは、スビトリーナのサポートを受けているジュニア選手たちと実際に会ったという。

「できれば全員と会いたいけど。彼らの存在が世に知られるように努力したいし、彼らが必要としているモティベーションを少しでも与えられたらいい」

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写真◎Getty Images

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