フレンチ・オープン後に引退表明のツォンガは初戦敗退「意欲は変わらずそこにある」 [リヨン・オープン]

写真はロレックス・モンテカルロ・マスターズでのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「リヨン・オープン」(ATP250/フランス・リヨン/5月15~21日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、今年のフレンチ・オープンを最後に引退することを決めている元世界ランク5位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)がアレックス・モルチャン(スロバキア)に4-6 4-6で敗れた。

 ツォンガはケガによりランキングを267位にまで落としており、今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していた。

「負けてがっかりすると同時に、前よりもフィーリングがよくなって心地よさも感じている。それでも今日の試合に勝つには十分じゃなかった。ブレークポイントでもっといいプレーができたはずだった。それと体力的な問題から、いいポイントを続けることにやや苦労していたね」とツォンガは試合を振り返った。

「僕は運命論者だ。ロラン・ギャロスに向けて準備を続けるよ。もちろん試合に勝ってもう少し確信を持って本番を迎えることができればがよかったけど、あそこは僕がクレーコート大会の中でも最高のプレーをしてきた場所だ。僕はロラン・ギャロスでいいプレーをする選手だけど、クレー巧者ではないんだよ! 僕が自分のベストテニスをするのがまたもロラン・ギャロスとなるよう願っている」

 自分に足りていない部分がフィジカル面だと感じているツォンガは「そこにフラストレーションを感じるんだ。僕はまだ意欲を持っている。僕の頭は問題ないんだ」と説明し、身体はついてこなくても心の中にある炎は燃えているのだと話した。

 一方で勝ったモルチャンは、「今日は勝てて本当にうれしいよ。ジョーと対戦できるというのは、僕にとって喜びだ」と試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼はテニス界のレジェンドだ。そして僕は、キャリアで少なくとも一度は彼と対戦できたことを本当にうれしく思う。彼のプレーを観たときのことを覚えているよ。彼は信じられないほど素晴らしかった」

 モルチャンは次のラウンドで、予選勝者のジル・シモン(フランス)を6-1 6-4で破って勝ち上がった第5シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 そのほかの試合では第7シードのセバスチャン・バエズ(アルゼンチン)、ユーゴ・アンベール(フランス)、オスカー・オッテ(ドイツ)、クォン・スンウ(韓国)、綿貫陽介(フリー)が2回戦に駒を進めた。

 ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)として本戦に出場した日本の綿貫は第8シードのペドロ・マルチネス(スペイン)を6-7(2) 6-4 6-2で倒し、シードダウンを演じた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles