ノリーが苦闘の末にルーネを退け2年連続決勝進出、相手はツアー初優勝を目指すモルチャン [リヨン・オープン]

写真はBNLイタリア国際でのキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「リヨン・オープン」(ATP250/フランス・リヨン/5月15~21日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が19歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-2 5-7 6-4で振りきり今季2勝目に王手をかけた。

 第1セットを先取したノリーは第2セットでもワンブレークアップでリードしていたが、そこから奮起したルーネが逆転に成功してセットオールに追いついた。しかしノリーは第3セットで集中力を取り戻し、4-4から相手のサービスゲームを破って勝利をもぎ取った。

「試合を終わらせるということは決して簡単じゃない。第2セットでは先にブレークしたけど、2回も簡単なブレークをプレゼントしてしまった。心の中では自分に酷く腹を立てていたけど、何とか冷静さを保つことができた」とノリーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕は自分にポジティブな姿勢を保つよう言い聞かせ、最後の2ゲームで最高のプレーをすることができた。決勝進出がかかった緊迫した試合だったけど、そこを克服できてよかったよ」

 ノリーは2年連続となる決勝で、ツアー初タイトルを目指す世界ランク47位のアレックス・モルチャン(スロバキア)と対戦する。モルチャンは第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-6(2) 6-2で倒し、キャリア3度目のATPツアー決勝に駒を進めた。

「非常に競った試合だった。僕は第1セットで何とか生き残り、タイブレークでは彼がいくつかミスをして助けてくれた。あのミスは第1セットを取るための大きな助けになった。僕は第2セットに入ると堅実なプレーをし、あまりミスを犯さなかったと思う。勝てて本当によかったよ」とモルチャンは試合を振り返った。

 ここまでセットを落とさず勝ち上がってきたモルチャンは、今季のクレーコートでの戦績(ツアーレベル)を9勝2敗とした。彼は先月のマラケシュでも決勝に進出し、ダビド・ゴファン(ベルギー)に敗れはしたが準優勝を飾っていた。

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写真◎Getty Images

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