チチパスが2セットダウンから新進気鋭のムゼッティに逆転勝利「僕は諦めることを拒否する」 [フレンチ・オープン]
今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が最初の2セットを落としながらも巻き返し、20歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に5-7 4-6 6-2 6-3 6-2で逆転勝利をおさめた。
ナイトセッションで行われたこの試合が終わったとき、既に日付は変わっていた。
「そんなに簡単にいくものじゃない。僕は諦めることを拒否する。それが僕にとって機能する方法なんだ」とチチパスは試合後にコメントした。
「2セットダウンとなったときには、挽回云々については考えないものだ。とにかく目の前の1ポイントずつに取り組み、最終的にその努力が報われることを願うしかない。それは登らなければならない山なんだ。そして僕はその山を登り、着実に勢いを取り戻すことができた」
新進気鋭の若きイタリア人、ムゼッティは2年連続で大会の優勝候補の一角を追い詰めた。彼は昨年のロラン・ギャロス4回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)から最初の2セットをタイブレークの末に取ったが、そこから挽回されると最後は体が悲鳴を上げ、第5セットでの棄権を強いられていた。
「彼はとてもいい片手打ちバックハンドを持つ才能ある選手だ。彼はクレーコートでの戦い方を心得ている。彼はクレーコートで育ってきたんだ。彼は間違いなく、どのサーフェスでも非常に難しい対戦相手だよ」とチチパスは相手を評価した。
最初の2セットを落としはしたが、試合の主導権を取り戻したチチパスは残る3セットをほぼ危なげなく制した。
「ひとたびサービスやその他のルーティンで勢いやリズムを掴めば、違う試合にできるとわかっていた。自分のサービスは彼よりいいと感じていたんだ。僕はサービスでよりチャンスを生み出し、よりプレッシャーを与えているとね。僕の観点から言えば、違う結果となっていたら(つまり自分が負けていたら)フェアではなかった」とチチパスは語り、自信も滲ませた。
チチパスは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したルカ・プイユ(フランス)を6-3 4-6 7-5 6-4で破って勝ち上がった予選勝者のズデネク・コラーシュ(チェコ)と対戦する。
写真◎Getty Images
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