「ごめんなさい」ラケットを投げて子供を泣かせたベグが謝罪 [フレンチ・オープン]

泣き出した子供の元へ寄るアンパイア(右端)と様子を見守るベグ(左端)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)が第30シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に6-7(3) 6-3 6-4で勝利した。

 しかし、試合中のベグの愚行が大きな批判に晒されている。最終セット0ー2とリードされたところでベンチに戻るとき、ラケットを地面に投げつけたときだ。ラケットが大きく跳ねて、観客席に飛び込んだ。誰にも当たらなかったが、目の前にラケットが飛んできた子供が驚いて泣き出したのだった。

 この騒動でベグはコードバイオレーションの警告を受けただけで、試合を続行。これに対して対戦相手のアレクサンドロワが嚙みついた。

「私も同じことをしても許されるの?」と怒りを露わにしてコート外にボールを投げ飛ばした。その行為に対して同じく警告が与えられ、観客からは大きなブーイングが起きた。

 試合後、ベグは泣いた子供と両親に謝罪、子供と記念撮影をして両親を喜ばせていた。しかし、試合後の記者会見ではそのシーンについて質問が集中した。

勝利したが、コートで起きたことを説明してもらえるか?

「情けないことだから、あまりたくさんは話したくないけど。まずは謝りたい。私のキャリアを通して、一度もこんなことをしたことがなかった。悪いと思っているし、反省している。あのような行為をしてごめんなさい。恥ずべき行為だった」

今の気持ちは? 失格になると思わなかった? アンパイアとはどんな会話をしていた?

「ラケットを誰かに当てようとした訳じゃないから、自分でもビックリした。クレーコートにラケットを叩きつけて、あんなに跳ねるとは思わなかった。本当に恥なのでこれ以上話したくないし、何度も謝罪をしたくない」

アンパイアとスーパーバイザーは何と言った?

「話題を変えてもいい? 私の答えは同じことだから。悪かったと思っている。以上」

次の相手の情報を持っている? ランキング200位台で今大会の前はほとんどツアーを戦っていない。

「シングルスのあとにダブルスの試合もあったから、次の対戦相手が誰だかまだ知らない。試合の間にほとんど時間がなかったから。カロリーナ・プリスコバ(チェコ)とレオリア・ジャンジャン(フランス)の勝者だということは知っているけど」

ジャンジャンが勝った。

「ランキングはまったく関係ない。間違いなく難しい試合になる。フランスの観衆も相手にしないといけないから。3回戦なのだから、相手が強いのは当然のこと。しっかり準備して自分のベストを発揮したい」

メンタル面でダブルスの試合に入っていくのは難しかったのでは?

「精神的にかなり難しかったけど、でもそれは乗り越えなきゃいけないこと。でも、逆にダブルスの試合があってよかった。あまり深く考える暇がなかったから」

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写真◎Getty Images

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