フェルナンデスがアニシモワとの打ち合いを制してベスト8進出「自分は今も変わらずアンダードッグ」 [フレンチ・オープン]

写真は8強入りを決めた瞬間のレイラ・フェルナンデス(カナダ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、第17シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)が第27シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を6-3 4-6 6-3で倒してベスト8に進出した。

 準優勝を飾った昨年のUSオープン以外のグランドスラム大会でフェルナンデスが8強入りしたのは、今回が初めてとなる。

 2019年全仏ジュニアでチャンピオンに輝いた実績を持つ19歳のフェルナンデスは3月にモンテレイでタイトルを防衛したあとインディアンウェルズで4回戦に進出して7連勝したが、それ以降は今大会までWTAツアーでは2試合に連続して勝つことができていなかった。フェルナンデスはアニシモワと初対戦だったインディアンウェルズ2回戦4つのマッチポイントを凌いで第2セットを取り、その直後にアニシモワが棄権したため勝者となっていた。

 この日の試合で快調なスタートを切ったフェルナンデスはいきなり4-0とリードし、徐々にレベルを上げてきたアニシモワを抑えて第1セットを先取した。第2セットでは20歳のアニシモワが主導権を握り、フェルナンデスが後半に追い上げたにもかかわらずセットオールに追いついた。第3セットも凌ぎ合いになったが、最後はフェルナンデスがリターンエースを決めてこのセット2度目のブレークを果たして試合を締めくくった。

 勝利後のオンコートインタビューで「厳しい試合だった。アマンダは素晴らしい選手よ。皆さんの前で戦い、いいプレーができて本当にうれしいわ」と話して観客に向けて満面の笑みを見せたフェルナンデスは、「彼女は多くのウィナーを打ち込んできたけど、私はとにかく受け入れて前向きな気持ちを保ち、解決策を見つけようとしたの。でも皆さんのサポートがなかったらやってのけられなかったと思う」とファンたちに感謝の言葉を述べた。

「コートに足を踏み入れるたび、私は変わらず何かを証明しなければいけないと感じている。私は今も変わらず、自分がアンダードッグだという精神姿勢でいるわ。私はまだ若いから、観客の方々や世間の人々にテニス観戦を楽しんでもらえるような試合をこれからたくさん見せることができるはず。それが私の究極のゴールよ。だからこそ私は、試合でいいプレーをしたいの」とフェルナンデスは試合後の記者会見で語った。

 フェルナンデスは準々決勝で、彼女以上に驚きのベスト8進出者と見なされている世界ランク59位のマルチナ・トレビザン(イタリア)と顔を合わせる。28歳のトレビザンはアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)とのノーシード対決を7-6(10) 7-5で制し、ツアー初優勝を飾った大会前週のラバトから続いている連勝を「9」に伸ばして勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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