「2014年のUSオープン優勝は毎日意識している」4回戦でメドベージェフ撃破のチリッチ [フレンチ・オープン]
今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-2 6-3 6-2で倒した。
おめでとう。4度目の対戦で初めてメドベージェフに勝った。今の気持ちは?
「最高の気分だ。マドリッドから自分の中で調子はかなりよかった。アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れたがいい試合だった。そのあとローマでさらによくなり、ここに来た。グランドスラムの準備は他の大会とは少し違う。プレーがいろいろ噛み合い始めた。いい動き、いいリターンなどプレー面がよくなってきた。戦術もうまくいっているし、熱くならず冷静に戦えている。いいレベルを維持できている」
君がダニールを倒したおかげで友人のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界ナンバーワンの座を守れそうだ。
「そういうものだ。でも僕は自分のことに集中している。今日は第1セットを楽に取って、第2セットも早めにブレークできた。しかし、ダニールとの対戦はいつどうなるかわからない。昨年のウインブルドンでは2セット先に取ったのに逆転された。だから気持ちを切らさずに自分のプレーに集中し続けた」
次は何?
「準々決勝だ(笑)。アンドレイ・ルブレフ、またロシア人が相手だ。アンドレイとの試合はまた全然違うものになる。アンドレイはビッグヒッターでベースラインの近くでプレーする。ビッグサーバーでもある。明日はリラックスして練習して、次の試合に向けて準備する。アンドレイとはお互いのことはよくわかっている。彼も今大会素晴らしいプレーをしている。簡単じゃないのはわかっている。とにかく楽しんで、またいい試合ができればいい」
2014年の再現(USオープン優勝)を意識するのは早過ぎる?
「毎日欠かさず意識しているよ。過去を思い出すのは簡単じゃない。コート上でどんな気持ちだったか、メンタル面はどうだったのか、そのフィーリングはなかなか思い出せない。今は、目の前のことに集中している。いい練習をして試合でいいプレーをする。オフコートでもチームとともにいい準備をする。自分の取り組みを信じて、自信を持って戦うことが一番重要だ」
昨年は2人目の子供が生まれ、コート上での調子はよくなかった。少しでも辞めようと思ったことはなかった?
「本当に辞めるまでは思わなかった。でも、そういうことは頭を過ぎった。特に苦労しているとき、元の位置に戻ろうともがいているときはね。2019年、2020年はなかなか苦しいシーズンだった。コロナもあったしね。自分のベストを取り戻すのに、自信になったのが信じる力だ。それを集中して練習に注ぎ込むしかなかった。正しいことを続け、昨年末は少しだけチームのメンバーを入れ替えた。また新鮮な気持ちで取り組むためにね。これから数年続けていくためにもね。それがうまくいって、また調子が上がってきた。それがコートで現れていると思う」
衰えは感じていない?
「まだ若いと感じている。昨日、ドクターが僕の体の状態は25歳くらいだと言ってくれた。あと12年はやれるんじゃないか!(笑)」
写真◎Getty Images
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