ナダルがルードを寄せ付けずに14回目のロラン・ギャロス制覇、男子最多のグランドスラム優勝回数は「22」に到達 [フレンチ・オープン]

写真は自身の持つ同大会最多記録を更新する14回目の優勝を飾ったラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-3 6-3 6-0で下して2年ぶりに王座を取り戻した。試合時間は2時間18分。

 ロラン・ギャロスに18年連続出場となった35歳のナダルは、自身の持つ同大会最多記録を更新する14回目(2005~08年、10~14年、17~20年)の優勝を飾った。2度目の5連覇に挑んだ昨年は、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-3 3-6 6-7(4) 2-6で敗れていた。

 今シーズンのナダルは1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)を制して『ダブルグランドスラム(四大大会2回以上制覇)』の偉業を達成しており、この勝利でロジャー・フェデラー(スイス)とジョコビッチに2つ差をつける男子最多のグランドスラム22勝目をマークした。

 23歳のルードルードは2018年9月からマヨルカにあるナダルのテニスアカデミーで練習してきたが、ふたりが公式戦で顔を合わせるのは今回が初めてだった。

 今大会のナダルは1回戦でジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2 6-2 6-2、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のコランタン・ムーテ(フランス)を6-3 6-1 6-4、3回戦で第26シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-3 6-2 6-4、4回戦で第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を3-6 6-3 6-2 3-6 6-3、準々決勝で大会連覇を目指していた第1シードのジョコビッチを6-2 4-6 6-2 7-6(4)で破り、準決勝は右足首を捻るアクシデントに見舞われた第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第2セット途中で棄権したため決勝進出を決めていた。

 クレーコートでの7勝を含め8度のツアー優勝を誇り、昨年はATPファイナルズ(イタリア・トリノ/室内ハードコート)に初出場して4強入りしたルードだが、これ以前のグランドスラム大会では1月のオーストラリアン・オープンでの16強入りしたのが最高成績だった。

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写真◎Getty Images

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