「毎試合前、神経に麻酔を打っていた」ナダルが今大会の足の状態を明かす [フレンチ・オープン]

フレンチ・オープン14度目の優勝を果たしたラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルスで14度目の優勝を果たしたラファエル・ナダル(スペイン)が、毎試合麻酔を注射していたという足の状態について語った。

今大会では足がどのような状態だったのか、コートに立つためにどんなことが必要だったのか。

「未来への考えは変わらない。今の状態のままでプレーしたくないのは明らかだ。足の問題を解決するため、よりよくするためにできることを続けていく。この2週間は素晴らしく、とても感動的だった。皆も知っての通り、大会中に足の状態については何も話したくなかった。今は大会が終わったから、話すことができる。大会中は自分のテニスに集中して、僕のライバルたちをリスペクトしたかったんだ」

「この2週間は素晴らしいコンディションでプレーすることができた。足の痛みを鎮めるために、神経に注射を打っていた。足に痛みを感じないのだから、プレーを続けることができた。ドクターが麻酔注射を打っていたから、痛みを感じなかった。でも足に感覚がないのだから、足首を捻るなど、他のケガを負ったときには大きなリスクが付きまとう。でも、ロラン・ギャロスはロラン・ギャロス。僕にとってどれほど重要なものか、皆が知っているし、優勝を目指すチャンスを自分に与えたかった。それ以外にプレーを続ける方法はなかったんだ。だから決断した」

「今大会、そしてキャリアを通してすべての困難な時期に、ドクターが僕を助けてくれたことには感謝しきれない。しかし、足が眠ったままでは戦い続けることはできない。だから、今は一歩後退するときだ。足がどういう状態なのか、何ができるのかを何度も話し合ってきた。今は2つの神経を眠らせれば、これほどまでに足の状態はよくなることがわかった。次は、それをいかに治療して、ずっと問題がない状態にできるかだ」

「次の週のプランはいま言ったように治療に充てる。時期は決まっていない。次の段階は英語で説明するのが難しいんだが、高周波の注射を神経に打って、神経を少しだけ焼いて、痛みを取る方法だ。それを試すつもりだ。もし効果があれば、それでまた普通にプレーできる。もし効果がなければ、また違ったストーリーになる。そうなったときは、自分に問いかけて、大きな決断をする必要があるかもしれない。治る保障のない大きな手術を受けることだ。ただ、その手術から復帰するには物凄く長い時間が必要になる」

「だから一歩ずつやっていこうと思う。これまでのテニスキャリアでもしてきたようにね。それが次のステップだ。それが効果を表すかどうか、様子を見よう。僕はいつでもポジティブだ。今回の処置によって痛みが少し和らげばいいと願っている。そうなったら、グラスコートシーズンでもプレーを続けられるかどうか自分の状態をチェックする」


麻酔で左足の感覚を麻痺させながら毎試合戦っていたと明かしたラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

ウインブルドン出場するかどうかは、今後試す治療次第になる。

「体の準備ができていればウインブルドンには出場する。以上だ。ウインブルドンは欠場したくない大会だ。誰も欠場したくないだろう。大好きな大会だ。ウインブルドンで多くの成功をおさめることもできた。たくさんのいい思い出がある。大会を最大限にリスペクトしている。僕のような選手はいつでも出場したい。いま出場するかどうか聞かれたら、まだはっきり答えは出せない。もちろん出場したい。治療がどうなるかによるよ。注射を何本打ったのかは話したくない。想像できるだろう? たくさんの抗炎症薬も必要だった。毎試合、数本の注射を打っていたんだ」

注射によって足の状態が悪化することはないが、同じことを繰り返すことはしないと言いきった。

「はっきりしているのは、今回行った処置によって足の状態が悪化することはないということだ。でも、体の一部に感覚がない状態でプレーを続けるのは他の重大なリスクがある。今大会ではそのリスクを犯したいと思った。しかし、今後もずっとそのリスクを負い続けたくない」

「しかし、凄いことだ。僕は優勝した。一生忘れない思い出になる。足の状態はそのあと悪化していない。でも、次のステップをどうするかは自分の決断になる。僕はいつでも人生を楽しむことが何よりも大事に生きている。テニスのキャリアは人生の中で物凄いウェートを占めているが、それでも人生の幸せより大事なものではない。その考えは今後も変わらない。自分のこの足の状態でもテニスを続けることが幸せなら、続ける。もしそれができないなら、他のことを考えるよ」

今大会のように麻酔を打ちながらウインブルドンに出場することはないようだ。

「僕の英語力が足りなかったのかもしれない、申し訳ない。ウインブルドンは物凄く大事な大会だ。抗炎症薬だけでプレーできるならする。しかし、麻酔が必要なら出場しない。今大会と同じことはもう繰り返したくない。もう一度やることはできるが、それは自分の人生の哲学に反する。だから様子を見よう。僕はいつでもポジティブな男で、すべてがうまくいくと思っている。自信を持ってポジティブでいよう」

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写真◎Getty Images

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