マレーがブブリクを倒して準々決勝へ、次はチチパス [ATPシュツットガルト]
ATPツアー公式戦の「ボス・オープン」(ATP250/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/6月6~12日/賞金総額76万9645ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-3 7-6(4)で下して8強入りを決めた。
今大会に初出場のマレーは手つかずの闘志とこの日好調だったリターンを武器に第2セットでは3つのセットポイントを凌ぎ、2-5から巻き返してタイブレークの末に勝利を掴んだ。
「彼が予想がつきにくい選手ということは想定済みだ。驚くべきショットがきて、それから突然ルーズなゲームをするかもしれないと予想してこちらも準備をする。今日の彼は第2セットに5~6ゲームでいくつかの驚くべきショットを打ち、すべてが入ってきて僕は少しフラストレーションを感じていたけど、それでも戦い続けた。2-5から厳しいゲームをキープし、そのあとは最後までいいプレーができたと思う」とマレーはオンコートインタビューで語った。
マドリッド・オ―プンには出場したものの、マレーはクレーコート大会の大部分を意図的にスキップしてグラスコートシーズンに備えることを選択した。前週にサービトンで開催されたツアー下部のチャレンジャー大会でプレーしたマレーは、そこで準決勝に進出していいリズムを築いた。彼は今週の2試合で、まだセットを落としていない。
「今日のコンディションはやり難かった。かなり風が強かったからね。でも僕の動きはよかったと思う。コートは凄く乾いていたから動きやすかった。週末に向けてコンディションが穏やかになれば、もっといいテニスができると思うよ」
マレーは次のラウンドで、予選勝者のドミニク・ストリッカー(スイス)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、チチパスはこの試合が初戦だった。
雨による中断があったものの最終的に72分で勝ちきった試合のあと、「ファーストサーブの確率をもう少し上げるよう努力しなければない。そこを除けば、フットワークなどはしっかりやっていたと思う。いい試合ができたよ」と今季の男子ツアー最多となるマッチ35勝目を挙げたチチパスは手応えを口にした。
この日はチチパス以外にも2人の上位シード勢が初戦をプレーしたが、第3シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と第4シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)はともに敗れた。
マートン・フチョビッチ(ハンガリー)がフルカチュを7-5 6-7(7) 6-3で、オスカー・オッテ(ドイツ)はシャポバロフを7-6(6) 7-6(4)で倒してそれぞれ番狂わせを演じた。
そのほかの試合では第6シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に7-6(2) 7-6(4)で競り勝ち、ニック・キリオス(オーストラリア)は第5シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)に6-7(4) 6-4 6-3で逆転勝利をおさめ、ベスト8が出揃った。
準々決勝ではソネゴが第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と、フチョビッチがキリオスと、オッテはバンジャマン・ボンジ(フランス)と顔を合わせる。
写真◎Getty Images
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