ベレッティーニがケガからの復帰戦で今季初優勝、マレーは左脇を負傷 [ATPシュツットガルト]

写真はケガからの復帰戦で今季初優勝を飾ったマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ボス・オープン」(ATP250/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/6月6~12日/賞金総額76万9645ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を6-4 5-7 6-3で倒し、ケガからの復帰戦で今季初タイトルを獲得した。

 3月末に右手を痛めて小規模な手術を受けたベレッティーニは、クレーコートシーズンをスキップすることを余儀なくされていた。

「信じられない。タイトルを獲得することは間違いなく目標ではあったけど、本当に難しいだろうと思っていた。自分が最高のテニスをしたと思ってないけど、だからこそ一段と自分を誇りに思うよ。僕はメンタル的によく持ち堪えた。素晴らしい仕事をやってのけたと思う。僕は全力で戦った。これには大きな意味がある」とベレッティーニは試合後にコメントした。

「ちょっぴり体が痛むよ。実戦から離れていた中で3試合をこなし、今日の試合は3時間近くもかかったから仕方ないことだけどね」

 2019年大会も制していたベレッティーニは、同大会で9戦全勝となった。

 第3ゲームで相手のサービスゲームを破ったベレッティーニは正確なショットで優勢を保って第1セットを先取したが、第2セットに入るとマレーが持前の闘魂を見せて4-4から3つのブレークポイントを凌ぐと第12ゲームで迎えた最初のセットポイントをものにした。しかし第3セット第1ゲームをブレークされるとマレーは次第に疲れを見せ始め、ベレッティーニが自分のサービスゲームをしっかりとキープしてそのまま勝ちきった。

「残念ながら今日は一線を超えることができなかったけど、ここ数週間で大きな進歩があった。この先を楽しみにしているし、テニスに関してはいい感じになっている。体がもう少し持ち堪えることができれば、このようなプレーを続けることができると思うよ」とマレーは手応えを口にしながらも悔しさを滲ませた。

 第3セットでメディカルタイムアウトを取ったマレーは、第3セットでサーブをしているときに左脇を痛めたのだと試合後の記者会見で明かした。

 前週にサービトンで開催されたツアー下部のチャレンジャー大会でプレーしていたマレーは、「14日間に9試合もプレーしたのは本当に久しぶりだったからね。先週は木曜日から土曜日まで、今週も木曜日から日曜日までプレーしたから、身体に何らかの負担を感じるのは当然だよ。でもどのくらい深刻なものかはわからない。検査を受けなければいけないけど、大丈夫であることを祈るよ」と話した。

 マレーは今のところ、月曜日から本戦が始まるクイーンズクラブの大会に出場する予定になっている。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第3シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)/マテ・パビッチ(クロアチア)が第1シードのティム・プッツ(ドイツ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)に7-6(3) 7-6(5)で競り勝ち優勝を飾った。

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写真◎Getty Images

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